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「遊び人は出世する」というウワサの真相

出世したいなら、とりあえずナンパだ! という話ではありませんので、ご注意を(笑)

出世する人は、遊び上手で恋上手などとよく言われますが、脳科学的にもそれが正しい可能性が高いことが、遺伝子レベルの研究によって明らかになりました。

米国カンサス大学の研究では、「ドーパミン(ドパミン)」(多幸感、快感、やる気、意欲、活力などに関係する神経伝達物質。俗にいう「脳内ホルモン」)に関連する遺伝子「DAT1」が強く、また、ドーパミンを運ぶ力が強い遺伝子を持つ人は、弱い人と比べて、会社の社長や経営者になる確率が高いことを突き止めました。そしてこの「DAT1」という遺伝子の働きが強い性質を持つ男性は、別の研究で、恋愛経験が豊富で、性的な関係を結んだ異性の数が多いことが明らかになっているのです。

前述のとおり、ドーパミンは、多幸感や快感に関係する神経伝達物質。それがよく働く脳では、「オレは幸せだなあ!」とか「今日もがんばるぞ!」などと前向きに行動する意欲が湧きやすく、逆にドーパミンが働きにくい脳では、「世の中生きにくいなあ」「がんばっても報われないし……」と、ネガティブに考えがちです。

そのドーパミンの働きに関係する遺伝子のタイプで、リーダーになる資質や恋愛上手な資質は、ある程度決まっているということですが、遺伝子以外にも、小さな成功を重ねて自分に自信をつけることで前向きに考えられるようになると、ドーパミンの働きが高まります。また、筋トレや有酸素運動もドーパミンの産生を高めます。さらにチーズ、豆腐、アーモンド、アボカドなど、ドーパミンを作るのに必要な栄養素である「チロシン」を多く含む食品を摂ることも大切です。この記事を読んで、「よし! 出世するためにナンパに行くぞ!」と考えたあなた……火遊びで失脚しないようにご用心! それよりも、まずは筋トレに励み、食事を見直しましょう。

このページは2015年08月10日時点の情報です

アンチエイジング

宇山 恵子

東京医科歯科大学非常勤講師、京都府立医科大学特任教授。医学・医療情報を正確にわかりやすく人々に伝え、患者さんと医師・医療スタッフの良好な関係を育む「医療コミュニケーション」が専門。海外アンチエイジング情報の翻訳、取材も行う。ジャーナリスト、ヨガ・書道講師、料理講師、メノポーズカウンセラー。

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