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都内に6本しかない「青いポスト」の秘密

まだ青いポストを見たことがないという方は、都内を散策がてら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

郵便局のポストは赤いものと相場が決まっていますが、青いポストがあるのをご存じでしょうか。いわゆる速達専用ポストと呼ばれるもので、1959年から都市部を中心に設置されていきました。青色の由来は戦前の青緑色の航空郵便専用のポスト(郵政博物館で展示中)を引き継いだものとされますが、年々減少傾向にあります。

全国約18万個あるポストの中でも、青い速達用ポストは35個しか存在せず、都内ではわずか6ヵ所にしかありません。都内の6個のうち、ビジネス街が広がる日本橋局の集配地域に5本が集中していて、残り1本は浅草局にあります(2014年4月1日時点)。青ポストを見かけたら、ぜひ撮影しておきたいものです。撮影日とともにブログやSNSなどに登録しておけば、失われつつある昭和の遺産を定点観測する貴重な歴史的資料になる可能性を秘めていると言えるでしょう。

興味深いのは、現在も活躍している青いポストの多くが大阪市に集中していることです。特に大阪環状線の内側では今も20本以上が現役で、実に全国の半数以上の青ポストが大阪の中心部に分布していることになりますが、それがなぜなのかは郵便史研究者の間でも解明されていない謎のひとつとされます。

このページは2014年08月27日時点の情報です

切手収集

板橋 祐己

切手収集全般に関するライターで、中欧・日本を領域としたアカデミックな郵便史研究も幅広く手がける。(公財)日本郵趣協会の国際委員会委員。日本国際切手展2011にて大金銀賞受賞、全国切手展2013で金賞・住野正顕賞を受賞するなど国内外の切手展で高い評価を受けている。

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