連載

◆熱い料理のクールな一面◆vol.5 冷やしかつ丼、始めました。

温と冷のダブルインパクトが魅力! 老舗で味わう「冷やしかつ丼」

夏真っ盛り。ただでさえ熱い男たちがさらに熱くなったら、むさ苦しい……! 本連載「男の"熱"メシ」は夏季限定で冷やしメニューをお届けします。「気持ちは熱く、食事はクールに!」ということで、定番料理の “冷やしバージョン” をご紹介します!

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重い扉を開けると、まるで旧家の蔵の中のような店内が現れる。こんな伝統を感じる場所で「冷やしかつ丼」などという斬新なメニューを食べるのかとドキドキ感でいっぱいだ。そして出てきたどんぶりを見てさらにショック! ボリューム満点の揚げたてかつの周りにぐるりと氷が浮かんで、まるで流氷の中に浮かぶ“とんかつ島”といった風情なのだ。

 

しかしひと口食べて驚いた。衣はザクッと歯ごたえがあり、まったくへたっていない。厚切りのかつの断面は、赤ちゃんの肌のように桜色がかって美しく、噛みしめれば口の中に肉汁がジュワ~ッ。低温でじっくり揚げて、余熱で仕上げたからこその柔らかさである。肉の旨味を堪能しながらご飯部分に進む。氷でキンキンに冷えただし汁とご飯が、梅肉、みょうが、青紫蘇の、夏を感じる薬味とともにサラサラと喉を通っていく。

 

醤油味のだし汁の上品なお味はとろろと相性抜群で、かつの脂とも実にいい案配で混じり合う。ザクザク、ズズーッと食べ進めばいつしか汗もひき、口の中もすっきりさわやか、頭もシャキ-ン。さすが、とんかつ専門店の老舗。かつの持ち味を最大限に引きだしたテクニックに感服!

 

写真:内山めぐみ

 

 

【夏季限定の冷やしメニューをお届け!】
「気持ちは熱く、食事はクールに」ということで、定番料理の “冷やしバージョン” をご紹介!

 

◆vol.1 三段階の美味しさ!夏限定冷やし天丼
◆vol.2 リゾート気分が味わえる冷やしカレー
◆vol.3 冷たいイカシウマイはファン垂涎の人気
◆vol.4 冬の代名詞おでんは冷やしても美味い
◆vol.6 和食料理人がつくる冷製親子丼
◆vol.7 夏のたこ焼き革命!冷たいたこ焼き
◆vol.8 年中食べたくなる冷やしカレーうどん

DATA

かつ吉 渋谷店

住:東京都渋谷区渋谷3-9-10 KDC渋谷ビル地下1階|TEL: 03-5485-1123|営:【月曜~金曜】11時30分~16時(L.O.15時) 17時~22時30分(L.O.21時45分)、【土曜】11時30分~22時30分(L.O.21時45分)、【日曜・祝日】11時30分~21時15分(L.O.20時30分)、【5月3日~5月5日】21時L.O、【5月3日~6日】16時L.O、17時より営業再開、【祝前日】~22時30分(L.O.21時45分)|休:12月31日~1月2日|価格:冷やしかつ丼(サラダ、3種類のお漬物付き)(1600円)|提供期間:5月初旬~9月末|URL:http://www.bodaijyu.co.jp/restaurant/shibuya/ ※外部サイト

川手 優子

ライター

川手 優子

東京生まれ、フリーライター業。“活力と笑顔が湧いてくるコストパーフォンマンスに優れた飲食店”を探索するのがライフワーク。毎月、第3水曜日にスポーツニッポンにて「酒とニクの日々」を連載中。

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この情報は2015年8月28日現在のものです。

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