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〈神々は細部に宿る〉コラム:機能的意匠なら「トウスプリング」

機能か美意識か。革靴のつま先で分かるお国柄

「トウスプリング」とは、歩行時の足の返りや「まねき運動」をより快適かつ自然に行わせる目的で、土踏まずより前のアウトソールを、新品の段階からあえて若干上に反り返らせている意匠のこと。

 

一種の「てこの原理」の応用でありアングロサクソン系、つまりイギリスやアメリカの紳士靴ではお馴染みのディテールで、特にダブルソールなど底面の厚いシューズやブーツでは必ずと言っていいほど採用されている。

 

対照的にフランスやイタリアなどラテン系の紳士靴ではこの意匠は珍しく、底面がつま先まで地面にピタッと付く靴が主流だ。彼らは靴に対して「歩く」より「大地にしっかり立つ」ことに対しての美意識が明らかに優先するようで、この「反り」はかえって邪魔なのだ。

 

機能優先か美意識優先か、お国柄がハッキリと出るディテールである。今回「For M」で取材した「Makers」の靴はどれも、歩く機能を重んじこの「トウスプリング」を採用している。

 

 

撮影:山田英博 文:飯野高広 撮影協力:Makers

 

 

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この情報は2018年7月27日現在のものです。

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