連載
〈神々は細部に宿る〉コラム06:最高級の革はどこへ?

革製品の原皮の高騰は食文化の変化にあった!?

近年、原皮の高騰もあり革製品の値段が昔に比べて高くなっている。ではなぜ高騰してしまうのだろうか? 諸説あるが、その背景には欧米の食文化と狂牛病、中国経済の躍進が影響を与えている。

 

まず挙げられるのは、欧米における”美味しい牛肉の価値観”の変化。これまでは赤身の肉が好まれてきたが、近年、欧米では霜降り肉が人気になっている。そうなると、牛を太らせることになり、皮の繊維が緩く伸び、以前のように丈夫な皮が手に入りにくくなってしまったのだ。

 

また、2000年代に流行った狂牛病も大きな要因で、狂牛病になった牛は殺処分しなければいけない。そうすると、食肉としても原皮としても流通できなくなってしまう。牧場としては、長く育てることは狂牛病になるリスクを背負うことになり、なるべく早い段階での出荷を考える。大きく育つことが少なくなるため質の良い大きい原皮は手に入りにくくなり、希少価値が生まれてしまったのだ。

 

そのうえ、中国経済の躍進に伴って高品質の皮が中国に流れ、日本ではさらに希少性が高まっている。こうした背景を踏まえて、良質な皮革製品を手に入れるためには「良い革を使っているブランドか否か」をユーザー自身で見極める”目利き力”が今後ますます必要になりそうだ。

 

撮影:高橋宏樹 文:宇田川雄一 撮影協力:WILDSWANS

 

 

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この情報は2018年2月24日現在のものです。

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