連載
クラフトビールコラム #05 米国からやってきた「Craft Beer」

そもそもクラフトビールに定義はあるのか?

 

いまや、世界中で親しまれているクラフトビール。では、普通のビールといったい何が違うのか。クラフトビールムーブメントの発端となったアメリカでは、3000以上のブルワリーが加盟しているブルワーズ・アソシエーション(BA)という組織があり、クラフトビールと呼ぶために定めた以下の3つのルールがある。

 

ひとつ目は、醸造所が「小規模であること」。その醸造所のビールの年間の生産量が、約70万キロリットル弱でなければならないと定められている。2つ目は「独立していること」が前提で、親会社の持ち株分が25%を超えてはならないというルールがある。ほかの醸造業者や酒造メーカーに所有されず、自分たちで経営判断ができるような組織の体制であることが条件だ。3つ目が「伝統的なビールを造ること」。一部の例外はあるが、麦芽100%の主力商品を作る必要がある。

 

ただし、日本においてはこのルールが当てはまらないケースが多い。たとえば、年間の生産量に関して言うと、日本の大手メーカーであるサッポロビール(※61万9185キロリットル/2017年)やオリオンビールの生産量は、アメリカでの小規模醸造所にあたる。また、独立性においても、キリンビールが運営するスプリングバレーブルワリーをはじめ、酒造メーカーの親会社がクラフトビールを製造しているところも多い。

 

アメリカのクラフトビールムーブメントは、「大手メーカーが造っていた規格化されたビールではなく、世界で受け継がれてきた伝統に基づく味わい深いビールを造りたい」という醸造家たちの考えが根底にある。日本でも、これまで主流だったライトなビールとは違った、多様な味わいを持つビールをクラフトビールとして認識しているのが現状だ。定義にこだわり過ぎず、醸造家たちが技術や思いを込めて造ったビールを自由に楽しみたい。

 

※参考:http://www.sapporobeer.jp/company/sales/pdf/H29_hanbai_nenkan.pdf

 

撮影:高橋宏樹 文:橋村望

 

 

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この情報は2018年2月3日現在のものです。

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