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転ばぬ先のメンズビューティ

地球の救世主となるミドリムシの底力

わずか0.05ミリのミドリムシが地球を救う?

⬛人類の食料問題を解決するために東京大学らが研究をスタート

 

「ミドリムシが入ったスキンケアアイテム」と聞くと、「えっ、虫!?」と驚く読者もいるだろう。しかしご安心あれ。ミドリムシは、虫ではない。

 

「ミドリムシは、5億年前から地球上に存在している藻の一種で、植物と動物の特徴を併せ持つ単細胞生物です」

 

そう教えてくれたのは、安藤さんだ。

 

ミドリムシの体長は0.05mmで、髪の毛の太さよりも細い。そんな小さな細胞の中に、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など、なんと59種類もの栄養素を含有している。人が生きるうえで必要な栄養素のほとんどを含んでいるとまで言われるほど、非常に貴重な微生物だ。

 

さらに驚かされるのは、その増殖力。たとえば米であれば、食糧として収穫できるのは年に1回。もし、二毛作をしたとしても、年2回の収穫だ。ところがミドリムシは最適環境であれば、1日で2倍に増える。2日目には4倍、3日目には8倍と倍々で増えていくのだ。

 

こんなに優れた生物を、人類が放っておくはずがない。1980年代に、東京大学をはじめとする研究機関がミドリムシの研究を開始した。その目的は食料問題を解決するためだ。

 

大阪府立大学の中野長久名誉教授によると、今の食料生産量で養える人間の数は約50億人。もうすでに足りていないが地球の人口がこのままのペースで増えていくと、人類を保全することはできなくなるらしい。そこで、水産物や農作物に代わる食料資源を確保するために、ミドリムシの研究がスタートしたというわけだ。

中学生のころからスキンケアに興味があったという安藤さん。「こんなに肌がきれいな男性は見たことがない!」と西田さんもうなる美肌の持ち主

中学生のころからスキンケアに興味があったという安藤さん。「こんなに肌がきれいな男性は見たことがない!」と西田さんもうなる美肌の持ち主

 

 

⬛ミドリムシにはエイジングケア機能もあった

 

「そんなにすごい生物なら、きっと肌にも良いのでは? それが化粧品を開発することになった経緯です」

 

「株式会社ユーグレナ」が創業したのは2005年。世界で初めてミドリムシの屋外大量培養技術を確立した東京大学発のバイオテクノロジー企業だ。したがって、ミドリムシのすごさは百も承知。また、ユーグレナの企業理念も、化粧品開発を後押しした。

 

「弊社の企業理念は、“人と地球を健康にする”です。健康というと、胃が健康、腸が元気など、体の内側の部分がクローズアップされますが、皮膚も当然、体の一部です。だから私たちは、皮膚の健康もスキンケアをすることによってサポートしていきたいんです」

 

肌が弾力を保つためには、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの成分が欠かせない。世の中には、それ自体を配合する化粧品が多いが、「ユーグレナ」はまったく違うアプローチを図った。ヒアルロン酸やコラーゲンなどを生み出す細胞自体を活性化する術を探ったのだ。

 

「細胞をユーグレナのエキスで培養してみたんです。すると、細胞の数が増えたのです。これはひょっとして、エイジングケアに役立つのではないかということで社内が湧き立ちました。そして9年の時間を費やし、ついにミドリムシ配合のスキンケアアイテムが完成したのです」

 

≫≫こんな使い方も? 「ユーグレナ」のシンプルスキンケア

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