連載
今野杏南が考えるエロスはリアルか、それとも妄想か? vol.1

物書きは、書きながら欲情する!?

──今度ボクが常用しているオススメのカフェ、紹介しようか? そこで一緒に書きっこするってのはどう?

 

ありがとうございます。でも私、となりに知っているヒトがいたら、集中できないんですよね(軽くスウェー)。

 

──そーなんだ……(わりと傷心)。ハイ、すみません……ヌルい質問ばっかで。そろそろ“本題”に入ります!

 

──なぜ官能小説を書こうと思ったの?

 

元々、エッチな小説とかを読むのは好きだったんですけど、一度官能小説のカバーの撮影の仕事をさせていただき、そのとき、スタッフさんのあいだで官能小説の話で盛り上がったことがあって。マネージャーさんが「そこまで好きなんだったら書いてみたら?」って言い出したのがきっかけで……といった流れです。

 

──男性に向けて、女性に向けて……どっちの意識が強い?

 

普段やっているグラビアだとかDVDだとかのお仕事は、完全に男性向きですよね? しかも男性には、アダルトビデオだとかエロ漫画だとか、エッチな気分になれる媒体が女性に比べていっぱいあるじゃないですか? なので、個人的には「女性でも気軽に読めるエッチな文章」をポップに書けたらいいな、と考えています。

画像:デザートを食べる今野杏南

──『撮られたい』は何%がホンモノの杏南ちゃん?

 

う~ん、むずかしいなあ(笑)。そもそも自分の本当の性癖がどういうものなのかも、よくわからないですし。まあ、そこは「曖昧」ってことで半々くらいのパーセンテージ……かな?

 

──いわゆるテーマは「ハメ撮り」だよね。そういう願望はあったりするの?

 

「したいです!」って感じじゃないですけど(笑)、「好きな男性に自分のすべてを見てもらいたい、撮ってもらいたい」って願望はあるのかもしれません。

 

官能小説家にかぎらず、小説家には大きく分類すると「経験則からストーリーを組み立てるタイプ」と「知識や妄想からストーリーを組み立てるタイプ」がある。そして、ここまでのインタビューから判断するに、少なくとも今野杏南は(現時点で)“前者”のタイプではなさそうだ。いわば「書きながら自分の性的嗜好を模索している最中」といった感じなのではなかろうか?

 

──ぶっちゃけた話、書きながら欲情はする?

 

『撮られたい』のときは正直言って、かなり冷静に客観的に、まるで他人事のように書いていたんですよ。だけど、今書いている新作の『水魚の交わり』はちょっと……。

 

──なになに? なにが「ちょっと」なの!?

 

……う~ん。『撮られたい』はハメ撮りだとかSM的な要素が強かったんですけど、それは私にとって「想像の世界」、“虚像”でしかなかった。でも、『水魚の交わり』は「普通の男女にあるような濡れ場」をメインにしているので、感情移入しやすいのかも? 単純に“オトナ”になったのかもしれませんし。

この情報は2016年2月29日現在のものです。

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