連載
ビジネスマンたちよ、ワイルドサイドを歩け

ROLLYの人生幸福論:我々の生命はたんぱく質に始まり、類まれなる強運のもとに誕生した vol.3

人生の岐路で思い悩んでいる30~40代のビジネスマンたちに“追い風”を与える連載企画――。これまでの2回のインタビューでは全人類幸福論を謳い、己の美学を語った。最終回となる今回は、ROLLY的“自己流”を定義する。

 

1990年「すかんち」でのデビュー以来、独特のルックスを守り続けて、どこから見ても“我が道を行く”人物だ。幅広いジャンルの音楽に精通し、ミュージシャンとしての活躍以外にもミュージカルへの出演や、ディズニー映画『モアナと伝説の海』では吹き替え声優の座を射止め、さらに活躍の幅を広げている。

 

実は“彼のしゃべり”も音楽とルックス同様、我が道を行っているのだが、そんな彼のワイルド・サイドを『For M』の読者に、全3回でお届けしよう。

 

写真:山田英博 文:小泉庸子

ROLLY

ミュージシャン

ROLLY

京都府生まれ。本名、寺西一雄。2人の姉を持つ末っ子長男として、大阪府高槻市で育つ。1990年、ロックバンド「すかんち」のボーカル兼ギターとしてデビュー。当時はローリー寺西と名乗る。「すかんち」解散後は「ROLLY」と改め、ソロ活動をスタートした。ロックミュージシャン、音楽プロデューサーとして活動する一方、タレント、俳優としても活躍し、バラエティ番組、CM、映画、舞台などに多数出演する。2017年3月公開のディズニー映画『モアナと伝説の海』では、巨大なカニのモンスター「タマトア」の吹き替え声優の座を射止め、その多彩さぶりを証明してみせた。『天才てれびくんYOU』『ムジカ・ピッコリーノ』(ともにNHK Eテレ)にレギュラー出演中。現在、初のダブル・ライヴアルバム『ROLLY COMES ALIVE!』がリリースされ、さらに彼が参加するロックバンド「The MANJI」のNEW ALBUM『TRIPLED』のリリースが発表されたばかりだ。

■4500年前と現在、言ってることの本質は変わらない

 

人生の諸先輩方は「最近の若いやつらは……」ってフレーズを口にしますけれど、これ、実はピラミッドにも書かれているってご存知ですか? 4500年前「最近の若いやつらは石を運ばん」とか「すぐに音を上げる」などと働きぶりをこき下ろして、「わしらの若い時代は……」と続くそうです。

 

このエピソードから人間とは変わらない生き物なんだと実感します。「最近の若いヤツは……」を口にしてしまうのは、人の習性としてDNAに組み込まれているのでしょう。

 

でも自分はロックミュージシャンだから、同じように思ったとしても、違った言い方、伝え方を心掛けているんです。

 

若い頃、僕にとってロックとは不満やフラストレーションをぶつける音楽でした。言葉にすれば「世の中は俺のことを分かってくれない」「学校なんてくそくらえ!」「大人になんてなりたくない」というところでしょうか。

 

僕が通った高校は不良と呼ばれる人ばかりで、彼らはワイシャツの胸ポケットから煙草を透かして見せ、トイレで隠れてタバコを吸うというポーズがクールだと思っていました。みんなやってました。そして、ある日、気づきました。

 

「なーんだ、これって典型的な不良学生のパターンやん!」

 

以来、人に対して敵対心をむき出しにしていく反抗期ではなく、そもそも人間のDNAにある反抗期そのものに反抗的な態度を取ることこそ、本当のロック魂じゃないかと考えるようになりました。そして、これが僕の生き方のターニングポイントになったんです。反抗期に反抗するという僕のスタイルを作ったんです」

 

「そういう考え方はセンスなのか?」という問いですが、たとえばお笑い芸人さんっておもしろいエピソードをたくさん持っています。でも芸人さんだからおもしろいことに出合うのではなくて、誰もが同じ体験をしているんです。芸人さんたちは日ごろからあちこちにアンテナを張り巡らせて、いろいろな「おもしろさ」を見つける努力をしているんです。そして、そのアンテナこそがセンスです。

 

アンテナの形も大きさも人それぞれ。だから芸人さんの話は何人集まっても同じ話がないわけです。

 

人はみな同じことを言います。きっとピラミッドに書かれた文字と向き合った学者たちが、四苦八苦して訳してみれば愚痴ばかりで、「愚痴かよ~」とがっかりしたことでしょう。でも自分のスタイルがある人は、きっと「人って変わらないんだ」と面白がったに違いありません。

 

»»»美学を守り通したからこそ、ご褒美が待っていた

 

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