連載
熱い男たちの金言を聴け!

最高経営責任者が断言する組織成長の心得

動画広告の次世代を担うキーマン

前回、弊社株式会社オールアバウト・箕作聡からバトンを受けとったのは、株式会社オープンエイトのCEO(最高経営責任者)高松雄康氏。

 

高松氏のキャリアは1996年に博報堂に入社したことから始まる。博報堂の営業セクションのなかでも、とりわけ猛者ぞろいでハードワークが要求されるトヨタ担当だ。

 

学生時代から直接交流のあったジャパンビジネスラボの創業者、故・杉村太郎氏の言葉「死ぬ気でやれよ、死なないから」を胸に、文字通り死ぬ気で働いた。

 

8年間の営業時代を経て、2005年からはボードメンバーとしてコスメ・美容の総合サイト『@cosme』を運営するアイスタイルに参画。世界で通用するマーケティングに特化した日本企業を設立すべく、アジアのマーケットにいち早く展開。わずか2年で黒字化した。

 

現在は、2015年4月に新設したオープンエイトの代表取締役としてスマートデバイスの動画広告事業の拡大を推進している。会社設立から数ヶ月で総額8億円の資金を調達、月次売り上げ4000万円を突破。マーケティング業界で躍進する、次世代のキーパーソンといっても過言ではない。

 

イラスト:森宏 文:ヤマダタクリュウ(For M)

高松雄康(たかまつ・ゆうこう)

株式会社オープンエイト

高松雄康(たかまつ・ゆうこう)

1974年、東京都出身。成城大学卒業後、1996年に博報堂に入社。営業部に配属され、おもにトヨタの担当として8年間下積み時代を過ごす。2005年から『@cosme』を運営する株式会社アイスタイルの取締役COOとして国内外を統括。2015年4月から株式会社オープンエイトを起業。

参謀の活躍によって組織は飛躍的に伸びる

■コミュニケーションの「量」が「質」を凌駕する

「動く、動かす、動かされる」。この三段論法は、いち営業部員からプロジェクトリーダー、経営者まで、全てのポジションのビジネスマンが実践できるキーワードだと語る高松氏。自ら「動く」ことは、多くのビジネスマンが日ごろ実践していることだが、高松氏は“圧倒的に”ということを強調した。

 

「『圧倒的に』とは、考える前にまず動くということです。私も部下たちに『いいから動け』と言い続けてきたのですが、考えてから動いているようではまだまだ遅いんです。考えないと動けないのは、何かを実現したいという意志がないのと同じことなので。

 

そして、このフットワークの軽さは『コミュニケーション量』に深い関係があります。先に考え込んでしまい動きが鈍化してしまうと、コミュニケーション量も下がります。そして、コミュニケーション量は『動く』の先にある『動かす』ということにリンクしてきます」

 

「動く」から人を「動かす」というフェーズは、その人の人間力が試される。人を動かす力は先天的なものと思いがちだが、高松氏の言葉を聞いていると決してそうではないと思えてくる。

 

「このとき、コミュニケーションの『量』と『質』について考えなければなりません。よほど話すことに才覚がある人以外は、ほとんどの人が話の質を担保できていない。量が質を生み、質の高さは量に依存するのです。

 

質を凌駕するコミュニケーション量がなければ、人を動かすことはできない。圧倒的に動き続けた結果、コミュニケーションの質を量で補うことで、それが結果的に相手を動かすことに繋がるのです」

 

なるほど。何事にも場数が必要というが、人を動かすという点においても同じなのかもしれない。しかし、高松氏は人を動かしているようでは、「まだまだその組織は成長過程」だという。

 

■完璧な布陣をそろえた現体制

「人を動かすことができるようになれば、ある程度その組織は成長します。ただし、一定の成長のあとに停滞が待っています。自分があれこれ指示をして周囲を動かしているだけでは、上に立つ人間のスキルとしてまだまだ未熟。組織がさらに成長していくためには、次の『動かされる』フェーズが不可欠です。

 

自分が部下たちから『動かされる』ようになって、ようやく会社は成長していく。このことを理解させたうえで、部下を指導していくことが重要。つまり、『目上の立場の人間を動かすことができる』人材を育てるのです」

 

経営者の見方としてはもっともだが、30~40代の会社員であればまだ人を「動かす」側のマネージャークラスがほとんどではないだろうか。だから自分が「動かされる」という状況は少し先の話に思えるかもしれない。だが、そうではない。

 

いち編集部、同じシマのなかでもこの考えを部下たちにインストールさせることができれば、自分の負荷は格段に減り、新たなプロジェクトに注力することができるのは想像に難くないだろう。

 

「当初、アイスタイルの経営陣も自ら動き、人を動かすことを得意とする人が多かったので、社員から動かされるという立場はあまり理解を得られなかったんです。

 

オープンエイトが設立9ヶ月で5人もの役員がいるのは、最初からそのことを理解している人間を役員にしたからです。当時のアイスタイルの教訓があったからこそ、イメージ通りの組織作りができました。いまは経営者として、完璧な布陣が敷けていると思います」

 

来年度から「動かされる」男になろう。そのためにはまず「教育」が必要だ。何も言ってこない部下を上手に囃し立て、参謀に仕立てることが大切なのかもしれない。お前なしでは俺の昇進はない、つまりお前の昇進もないのだ……と。

画像:圧倒的に動け。動いて、動かして、動かされろ!!

◆高松雄康が選ぶ“熱い男”

次なる“熱男”はSupership株式会社CMOの菅原健一氏。高松氏いわく「これまでの箕作さんや私に比べ、理系の彼はもっとロジカルでクール」。スポ根的な部下の牽引というよりも、話をすると、「あぁこの人についていく以外、選択肢がないな」と思わされるという。これからのマーケティング手法、広告業界の未来について“熱い”想いをもち、業界には菅原を慕っている人も多いという。

 

 

DATA

株式会社オープンエイト<OPEN8 Inc>
設立:2015年4月10日
所在地:東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル34階
従業員数:16名
事業内容:スマートデバイスにおけるマーケティング事業およびメディア事業

 


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この情報は2016年2月2日現在のものです。

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