連載
不惑男の“熱”時計 vol.5

ビジネスマンの日常に欠かせない“最高の日用品”――「IWC」

男四十……まもなく「不惑」を迎えるビジネスマンに迷わず手に入れたい腕時計を紹介するシリーズ企画、連載5回目は「IWC」をピックアップ。多くのビジネスマンが憧れる時計だが、その理由はブランドバリューやミニマルなデザインだけでは語り切れない魅力があった!

 

写真:高橋宏樹 文:小泉庸子

IWC

スイス

IWC

1868年、スイス北東部にあるシャフハウゼンのライン河畔に、アメリカ・ボストン出身の27歳の若き時計職人、フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが工場を設立。アメリカ市場に向けた高品質ムーブメント製造が目的であった。創業当時の代表作には創業者の名前を冠した「F.A.ジョーンズ・キャリバー」やデジタル表示の懐中時計がある。20世紀に入り同社はさらに技術に磨きをかけ、高品位のムーブメントを開発。パイロット・ウォッチをはじめ、「ポルトギーゼ」「インヂュニア」「ダ・ヴィンチ」など時計愛好家をうならせる傑作が次々に登場した。21世紀に入ってもなお技術の「IWC」としてあり続けている。

ミスの許されないビジネスマンに寄り添う時計

今回、不惑の男性陣へのお勧め時計として「IWC 銀座ブティック」のブティック・マネージャー、河西善靖さんがピックアップしたのは「ビッグ・パイロット・ウォッチ」である。名前からも分かる通り、パイロットのために誕生した時計だ。

 

このモデルの始祖と言えるのが、1936年に誕生した「IWC」初のパイロット・ウォッチである「スペシャル・パイロット・ウォッチ」。さらにその4年後、要望の多かったセンターセコンドを搭載した初代「ビッグ・パイロット・ウォッチ 52T.S.C.」が登場しており、今回紹介する「ビッグ・パイロット・ウォッチ」は、これらのモデルから名前やデザインを引き継いでいる。

 

「初代の『ビッグ・パイロット・ウォッチ』は1940年、ドイツ空軍に1000本納品されたと言われています。搭載されたのは当時の『IWC』のなかで、もっとも精度の高い懐中時計用ムーブメントでした。ですから当時、時計のサイズは直径55mmもあったんですよ。また、あの時代の航空機は今のようにコックピット内の環境が整っていたわけではありませんから、より見やすい時計が求められたんでしょうね。しかも極度の緊張のなかで、すべての道具が命を預けるに足るものでなくてはならなかった。『IWC』が納品したのは、信頼たる“最高品質”だったんです」

 

“最高品質”を継承している「ビッグ・パイロット・ウォッチ」。河西さんは「信頼を裏切らない安心感」があるからこそ、この時計を40代に勧めるのだと話す。

 

「社会人になって30代まである程度のミスは許されますが、40代になるとひとつのミスが命取りになることもあります。プレッシャーの質が変わってきますよね。そんな毎日を送るなかで、男性は信頼感や安心感が得られるモノを身につけておきたいと思うようになるもの。特に時計はビジネスシーンで常にそばにありますから、『IWC』の持つ“高い信頼性”は、ビジネスマンのマインドをしっかりサポートしてくれるはずです。

 

40代になってある程度成功を収めると、モノの良さを見極められるようになってきます。そんな方が経験値に基づいた心の目で『IWC』を選んでくださっているように思います。だからでしょうか、『ビッグ・パイロット・ウォッチ』の方が30代を寄せつけないのかもしれませんね」

 

河西さんには忘れられない思い出がある。2年前にスイス・ジュネーブで出会った60代と思しき紳士のことだ。彼はフランネル地のチョークストライプのスーツを隙なく着こなし、見るからにバリバリのビジネスマンだった。ファッションにも詳しい河西さんが、「いいスーツを着ているな」と感心しつつふと手元を見ると、紳士の腕には「ビッグ・パイロット・ウォッチ」があったのだと言う。

 

「年齢を重ねると自分の体験をベースに時計を選ぶようになります。あの男性の佇まいから、いい経験を積んでいるな、と瞬時に分かったんです。そんな彼が選んだのが『IWC』であり、『ビッグ・パイロット・ウォッチ』だった――自分の『ビッグ・パイロット・ウォッチ』観は間違っていないと実感した瞬間でしたね」

 

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画像:IWC
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この情報は2016年7月31日現在のものです。

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