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熱男式! 着こなしの王道セオリー実践講座vol.32

スーツの手元で分かる。仕事で結果を出せない男はアレが出ていない

ねぇ、オジサンたちに聞きたいことがあるんだけど、お客さんが来たらお茶を出すでしょ? 「お構いなく~」って言われてもお茶を出すのって、“そういうものだから”でしょ? なのになぜシャツの袖は出さないワケ?

ジャケットの袖からシャツが見えていないオジサンをよく見かけるけど、なんだか間抜けな感じがする! 「あれ、カッコ悪くない?」ってスタイリストの栖川彬子さんに聞いてみたら、実は「シャツの袖はジャケットから●cm出す」っていう着こなしルールがあるらしいわよ。知ってた?

写真:山田英博   スタイリング+アドバイザー:栖川彬子   文:しらいしょうこ(For M)

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洋画が流れるカフェで打ち合わせするスタイリストの栖川さんと『For M』編集部のしらい。栖川さんの後ろの画面にマッチョな男性が悪者と戦ったり、女性とほにゃららする映像がチラつくものだから、栖川さんの話が全然入ってこない。ジーザス……。

編集部・しらい(以下、しらい):ねぇねぇ、外国人の胸毛なら「モジャモジャ、ワイルド~」で済ませられるけど、日本人だと「モジャモジャ、キタナイ……」って引いちゃわない?

栖川彬子(以下、栖川):キタナイとは思わないけど、たしかに外国人の胸毛の方がナチュラルに受け入れられるよね~。私、モデルさんを着替えさせるじゃない? たまに胸毛がちょっとした森みたいな人とかいるよ。

しらい:わぁ~森レベルの胸毛なんて絶対ムリだ。なんか住んでそう。でも、男性の胸毛が好きな子も意外といるよね。そういう子がスタイリストになったら、いろんなタイプの胸毛を、人よりたくさん見られて幸せ感じるかもね。

栖川:そこまで好きならスタイリストじゃなくて、胸毛鑑定士みたいな仕事をしたほうが良いね。胸毛でもなんでも、適度なのが一番だと思う。

しらい:そうそう、何事もちょうど良い加減ってのがあるよね。着こなしで言うところの“丈”は特に、加減が重要じゃない? 普段、オジサンたちを見ていて思うんだけど、ジャケットの袖からシャツが見えないもしくは見え過ぎてるのがザンネンなんだよねぇ……。

栖川:うんうん! シャツの袖丈は短すぎても長すぎてもダメ!

しらい:似合う似合わない以前に、スーツの基本的な着こなしを知らないってすごく恥ずかしいよね。あ~あ、ちょうど良くみえてるとカッコイイのに~。スーツの手元からシャツの白い袖が少しだけ見える、あのチラリズムがすごくイイのに~~。

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栖川:袖丈が長すぎたり短すぎる人って、ほかのことでもバランス感覚とか調整力とかなさそう~(笑)。できれば一緒に仕事したくない!

しらい:それ、あると思うー! たしかに、やり過ぎたり足りなかったり、何事も加減が下手そうだよね。こりゃ、ジャケットの袖からシャツが出てない男は、仕事の結果も出ないね(笑)。

栖川:でも逆に、ジャケットとシャツの袖の丈がちょうど良く美しいと、それだけで女性からの評価も高まりそうじゃない? 男性の手をよく見ている女性って多いもん。

しらい:うん、手って自然に目がいくよね。でもその美しいバランスって、具体的にどういうことなの? シャツの袖って何cm出ているのがちょうど良いの?

栖川:一般的には1.5cmって言われてるよ。ただ、好みで数mm長くしたり短くする人もいるね。

しらい:じゃぁ基本的には、ジャケットを着たときにシャツの袖が1.5cmくらい出るようにすれば良いのね。ちょろいちょろい!

栖川:そうなの。迷うとしたら、カフリンクスをつけるシャツの場合かな。それも含めて、今回のポイントを下にまとめたよ。

しらい:わぁ仕事が速い~♡ それでは早速、栖川さんからのアドバイスを参考にしてみてね。来客にお茶を出すように、会議でアイディアを出すように、月末に領収書を出すように、自然とジャケットの袖からシャツをチラリと出せる素敵なオジサンになれるはず~!

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<<スタイリスト栖川さんからのアドバイス>>

まず、シャツはジャケットの袖から1.5cmほど出すのが基本です。カフリンクスを付ける場合は2㎝。カフリンクスがジャケットの袖からチラ見えするくらい、と覚えておきましょう。

シャツの袖がジャケットよりも長いのは見た目にカッコイイだけでなく、ジャケットの生地が直接素肌に触れないようにすることで、皮脂や汗による生地のダメージを防ぐというメリットもあります。

ジャケットの袖丈は、袖口から親指の先端までの長さがだいたい9〜11cmと言われます。それが合っていれば、おのずとシャツのサイズも決まってくるでしょう。ちなみに、シャツの首回りも余分な隙間がなくフィットしているものがベストです。

ごくシンプルで基本的なルールなのにできていないビジネスマンが多く見られます。気づかぬところで印象を損なわないよう、是非ともお忘れなく!

栖川彬子|すがわあきこ

スタイリスト

栖川彬子|すがわあきこ

テキスタイル関連会社に就職後、スタイリストを目指してアシスタント活動を開始。メンズ雑誌をはじめ、さまざまな媒体の現場を経験し、現在はフリーランスとしてメンズ、レディース問わずweb、広告などで活動中。

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この情報は2017年2月19日現在のものです。

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