連載
熱男式! 着こなしの“王道セオリー”実践講座 vol.27

ダンディは作れる! 服飾ライター倉野路凡が語る、歳をとっても格好良い男でいるための条件

◆若者よりもおじさんにこそおしゃれが必要な理由

自分のモチベーションを上げるために装うのか、異性からモテるために装うのか、人によって違うと思うが、モテるに越したことはない(笑)。加齢とともにシワが増え、シミもでき、髪も薄くなっていくが、それでもダンディなおじさんは存在する。

 

60代になってもカッコイイ男性を見ると、たいてい顔が良い。身も蓋もない話だが本当のことだ。そして悔しいかな、異性からモテそうな顔なのだ(笑)。若いときは軽薄なチャラ~い顔でも、歳を重ねると“偶然良い顔”になるということなのか。

 

身近にいるダンディなおじさんを観察してみると、どうやら人生を舞台と思って演じているフシがある。それにより、顔だけでなく立ち居振る舞いまでもカッコ良く見えてしまう。長年の癖、あるいは過去に練習したのか……もしかして“良い顔”すら演じているのかもしれない。

 

そういえば、英国の往年の俳優で作家でもある稀代の洒落者ノエル・カワードがこんなことを言っていた。「人生はうわべだけのパーティー」だと。つまり彼にとって人生は舞台そのものだったのだ。

 

そう考えればダンディなおじさんになるのも決して夢ではない。理想の自分を演じればいいのだ。優しい男、逞しい男など、どのように見られたいのかを明確にし、その役柄を演じるのである。

画像:2枚目

◆諦めたら老化必至。若さをキープする唯一の秘訣

また、歳をとると老いるのは顔だけではない。40代も半ばを過ぎると、何もしていなければ体型が見事に崩れる。老けた顔と体型にはカジュアルな服が似合わなくなる。買い物が面倒になる。決まったコーディネートしかしなくなる。装うことにトキメキを感じなくなる(若い女子にトキメくのは当たり前)。加齢臭(“華麗臭”なら良いけど)に包まれるなど、マイナス面がぐっと増えてくる。

 

若いうちは何を着ても若さが前面に出て似合ってしまうし、似合わなくても周囲に迷惑をかけることはない。ところがおじさんには、それが許されない。小汚い服を着てクサイというだけで迷惑がられるのだ。まあ、当たり前か(笑)。

 

発想を変えれば、体型を引き締め、服装を整えるだけでずいぶんと若さと好印象を手に入れることができるということだ。“いつかはクラウン”(昭和なフレーズだなあ~)ではないが、“いつかはダンディ”なのだ。粘る姿勢が若さをキープする秘訣であり、諦めたら老化は加速する!

画像:3枚目

◆楽しみはこれから。若造にはない大人のアドバンテージ

ただ、ここで誤解してほしくないのは“若作り”しろと言っているわけではない。年配の芸能人が髪を茶色に染めるのと同じく、一般人の“若作り”もちょっとイタいので避けるべきだ。

 

大切なのは心の若さであり、見た目の清潔感。前述のノエル・カワードは深刻ぶらず、都会的で軽やかな雰囲気を演出していた。そこにヒントが隠されていると思う。チャラさではなく、軽妙洒脱な雰囲気を醸し出してほしい。

 

また、数は少ないが、歳を重ねて良いことだってある。何も考えていないのに、ただ座っているだけで、周囲が勝手に哲学者のように見てくれることだ(笑)。

 

そのことを踏まえると、軽やかで清潔感漂うコーディネートを心がけ、理想の男性像をイメージしながら振る舞うだけで、気がついたらハンサムなダンディおじさんと呼ばれているかもしれない。だから、諦めてはいけない。大人のお楽しみはこれからだ!

 

写真:加藤謙樹   文:倉野路凡   撮影協力:但馬屋珈琲店

 

 

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倉野 路凡

メンズファッション ガイド

倉野 路凡

学校法人メンズファッション専門学校を卒業後、アパレルメーカーの企画や商品管理を経験し、ファッションライターに。現在はオーダーメイドのスーツやシャツをはじめ、シューズやバッグ、傘、カフリンクス、腕時計など、メンズクロージングを取り巻くモノたちを探求&探究し、わかりやすく提案している。 「boq」「モノ・マガジン」「メンズクラブ」「グッズプレス」など多数に執筆。

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この情報は2016年12月4日現在のものです。

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