連載
名刺を捨てた男 #007 レイザーラモンRG 04/04

個性は「型」に入れて初めて昇華する

■環境が変わったとき常に初心に戻る

 

「リアルゲイをやることは、周りの人たちが喜んでくれるならと、躊躇はしませんでしたね。たとえば自分はトークで笑いを取れるとか、大喜利が上手いとか主張していたら、リアルゲイはできませんでした。これは個室ビデオ店で働いていたときも同じ。とにかく相手が喜んでくれるなら、なんでもいいんです」

 

ハードゲイに乗っかりブレイクしたリアルゲイ。しかし互いにボケ同士というキャラ設定はお笑いのステージではまったく噛み合わず、ファイティングオペラ「ハッスル」に活動の場を移し、人気を博することになる。しかしHGさんのケガやハッスルの消滅により、プロレス界から撤退せざるを得なくなってしまった。

 

「コンビではなく、このままピンでやっていこうとも考えていたのですが、ずっと一緒にやってきた作家さんやマネージャーから2人でやった方がいいとすすめられたんです。

 

ちょうどそのタイミングで『THE MANZAI』が始まったので、満を持して漫才に挑戦することにしました。とにかくやったことがなかったので、他の芸人さんのライブを見に行ったり、いろいろ勉強しました。

 

新喜劇に入団したときと同じく、『よろしくお願いします』という感じでした。だから『THE MANZAI』で決勝に上がれたときはうれしかったですね」

 

またしても違うステージへのチャレンジ。このとき、すでに年齢は30代の後半だったが、これまでがそうであったように躊躇はなかったという。

 

画像:レイザーラモンRG 2枚目

自分の個性を昇華させるために「型」にはまる

 

「やはりキャラクターではなく、ネタで結果を残したかったんですよ。何でもそうなんですが、ひとつのことを極めたいという気持ちが強いんです。たとえば、家の近所にあるスーパーに、レジ打ちのチャンピオンがいるんですよ。レジは速いし愛想も抜群にいい。何でもいいから、チャンピオンに憧れているんです」

 

「THE MANZAI」での戦績は2011年の第一回こそ奮わなかったものの、第2回では44位、第3回では8位と躍進する。

 

「最初はボケとツッコミという漫才の基本的な形を守っていたのですが、途中で気づいたんです。漫才という入れ物に、自分たちの得意なものを落とし込んでいけばいいんだということに。それを理解したとき、自分たちの個性を詰め込んだものができるようになりました」

 

現在、「レイザーラモン」は漫才にプロレスネタを入れているが、かつてのように力任せではなく、巧妙にネタのなかに溶け込ませている。マニアックなネタではなく、誰もを笑わせることができるものに昇華させているのだ。違うステージに上がっても上手く順応し、確実に成果を残す……。まさにRGさんの真価が発揮された結果だといえよう。

 

バラエティ、プロレス、そして漫才。自分の個性を柔軟に変化させ、さまざまな物事に順応する術を知っているのRGさんは、もはや活躍する場に縛られることはないだろう。

 

 

画像:レイザーラモンRG 3枚目

 

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この情報は2016年4月20日現在のものです。

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