連載
名刺を捨てた男 #007 レイザーラモンRG 01/04

サラリーマンと芸人の二足のわらじ

就職後も気持ちはお笑い芸人

 

「学生時代、お笑いで食べていこうとは思っていませんでした。僕もHGも言うたらちゃんとした家庭の子なんで(笑)、大学を出たら就職しなきゃと考えていましたね」

 

大学時代に学生プロレスで活躍していたRGさん。HGさんが本格派で活躍する一方、RGさんは文化班。お笑いプロレスと実況で学内外で評判だった。本来ならばその才能を活かし、卒業後はお笑いの道へと考えそうなものだが、RGさんは就職する道を選んだ。

 

「4回生のときに内定をもらったんで、思い出作り程度の、軽い気持ちでHGを誘って2丁目劇場のオーディションに行ったらそれに受かり、『今宮子供えびすマンザイ新人コンクール』に出場したらそこで大賞をもらったんですよ。

 

ただ、それでも芸人になるつもりはなかったですね。いきなり仕事をもらえるとは思えなかったので、とりあえず一回、就職しようと。親を安心させたいという気持ちもありました」

 

コンクールで賞をもらったことは一度保留にして、トヨタ自動車にディーラーとして就職。本人いわく、「そのうち、お笑い芸人に」という気持ちを抱えてサラリーマン生活が始まった。

 

しかし、お笑いはあくまで思い出作りだったはず。大企業であるトヨタ自動車に入社したにもかかわらず、お笑いにこだわった理由はなんだったのだろうか?

画像:レイザーラモンRG 2枚目

トヨタで働いているという誇り

 

「オーディションを一発で通過したので、自分に才能があると思っちゃったんですね。あとやっぱり名誉ある賞をもらってすぐ辞めたら、傷をつけると思いまして」

 

そして。平日はトヨタマンとして働き、週末にはHGさんと「レイザーラモン」として劇場のオーディションを受けるという二足のわらじ生活が始まる。

 

「トヨタで働いているという誇りは、社員全員が持っていましたね。そんなところにお笑いをやると決めて入ってしまったので、申し訳ない気持ちはありましたね。社内の飲み会やソフトボール大会の誘いも、いろいろと嘘をついて断ってしまっていました」

画像:レイザーラモンRG 3枚目

■3ヶ月で終わったトヨタディーラー生活

 

しかし、そのような二重生活も長くは続かなかった。オーディションでの「レイザーラモン」を見た先輩芸人たちから、営業の仕事を依頼されることが多くなってきたのだ。

 

「お笑いの仕事が忙しくなってきて、これは辞めなければと。所長に『親が病気になって』と理由を話したんですが、すぐに嘘がバレましたね。結局、本当のことを話したんですが、『やりたいことを決めたら続けなきゃいかんぞ』と、アドバイスまでいただき受け入れてくれました。これはありがたかったですね」

 

3ヶ月で終わったトヨタマン生活。その1ヶ月後にはHGさんも退職。回り道をしながらも、いよいよ「レイザーラモン」がデビューする。

この情報は2016年4月20日現在のものです。

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