連載
デキる男の「立ち居振る舞い」 vol.5

接待時の評価を下げる“勘違いエスコート”

接待の際、得意先をどんな風に席にご案内していますか? 「お先にどうぞ」、「奥へどうぞ」といった言葉だけがエスコートの全てではありません。「接待」「案内誘導」「エスコート」と聞くと、とかく“相手が先”や“レディファースト”と思いがちですが、形式的に考えてしまい勘違いしている場合も多いもの。そこで今回は、シチュエーション別に“自分が先か、相手が先か”をしっかり確認しておきましょう。

 

レストランでの接待の場合、お店の方が席まで案内するか否かで、歩く順序が変わってくるので要注意。誘導するスタッフがいる場合は、お客様がその後に、その後ろに招待した側が続きます。「どうぞお先へ」という状態ですね。しかし、スタッフの案内がない場合は逆になります。招待した側が先に歩き、席まで相手の方を誘導します。

 

また、お座りいただく席にも気をつけたいもの。とかく奥側の落ち着く席をお勧めしたくなりますが、景色についても考慮しましょう。景色が素晴らしい、夜景が美しい……といったシチュエーションであれば、窓の外がご覧になりやすいお席にご誘導するのも大切です。これは、バーなどカウンターでも同様。また、基本的に入り口から遠い方が上席となりますが、既に座られているその奥のお客様の様子にも注意を払ってください。恰幅がよすぎて窮屈そう、結構酔いが回っている、ヘビースモーカー……など、特に、女性を誘導される際は気遣っていただきたい部分です。

 

その他、エレベーターに数名をご誘導する際は、自分が先に乗り込んで操作盤の「開」ボタンを押すなど、シチュエーションによっては“自分が先”となることを覚えておきましょう。

 

エスコートは形式ではなく、どんな場面でも相手を思いやる気持ちが基本なのです。

諏内 えみ

暮らしのマナー ガイド

諏内 えみ

東京・品川「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室 ライビウム」代表。大手一流企業・自治体のコンサルタントや講演活動を経て「ライビウム」設立。上質マナーや美しい所作を始め、会話術、婚活、お受験マナーの講座も人気。映画やドラマでも、女優やタレントのエレガント所作指導に定評。テレビ出演も多数。

この情報は2015年9月2日現在のものです。

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