連載
「ツヴィリングJ.A.ヘンケルス」日本工場に潜入!【後編】

日本の職人だけが認められた「ツヴィリング」関工場の“職人力”

10数年ぶりに招待されたプレスツアーで刃物の街・岐阜県関市に来た『For M』編集部一行。ルポ後編は、いよいよ「ツヴィリング」関工場内に潜入! ほぼすべてのセクションで、一つひとつに職人たちが手をかけ、一本のナイフができあがる。本国ドイツでは、国家施策である「第四の産業革命」、「インダストリー4.0」のもと、すべての工程が機械化された今、なぜ「ツヴィリング」関工場では職人たちの“技”が求められるのか――。

 

撮影:佐坂和也 文:山田ゴメス

画像:ツヴィリングのナイフの95%は日本製

関工場のナイフ精算の80%の工程が職人たちによるハンドメイドで行なわれている

 

■286年の歴史を誇る、「双子マーク」でおなじみのブランド

 

総合刃物メーカー、正確には鍋やフライパンほかも扱う総合キッチンブランドメーカー「ツヴィリングJ.A.ヘンケルス」は、刃物向きの鉱物や炭(松の炭)と水に恵まれ、しかも歴史的には多くの戦場に近かったドイツのゾーリンゲン市で286年前、1731年に産声を上げた。その後、関市での生産が開始されたのは2003年のこと……。

 

「ツヴィリング」と「ヘンケルス」を混同してしまう人は多いと聞くが、会社名は「ツヴィリングJ.A.ヘンケルス」で、「ツヴィリング」と「ヘンケルス」の2つのナイフブランドを擁している。創業と同時に誕生したブランドが「ツヴィリング」(双子の意)で、その後、「ヘンケルス」(こちらは双子でなく人ひとりのロゴ)というブランドが生まれた。「ツヴィリング」(会社商標)と呼ばれることが多いのは、同社の創業者の名前だからである。

 

ちなみに、「ツヴィリング」製品の代名詞である”双子のロゴマーク”の由来は諸説あるが、会社の創業が6月13日の双子座だった……のが真相であるようだ。

 

 

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