連載
東京ミッドタウンでキリンウイスキーを堪能

世界最優秀賞を受賞した田中城太が手掛ける「富士山麓」のBarが期間限定オープン!

先日、世界的なウイスキー・アワードである「アイコンズ・オブ・ウイスキー」(IOW)において、“世界最優秀ブレンダー”の称号を得た田中城太氏。

 

それは、キリンビール株式会社のマスターブレンダーを務める彼が世界に認められた瞬間だが、その彼が手がけるウイスキー「富士山麓」の奥深さが味わえるコンセプトショップ「富士山麓 Experience Bar」が、6月30日(金)までの期間限定で、東京ミッドタウンにオープンしている。

 

世界を認めさせた味が楽しめるコンセプトショップとは、どのようなものか。その詳細を紹介しよう。

 

 

写真:湯浅立志 文:前田和之

画像:富士山麓 Experience Bar

■「IOW」に続き、「ISC」を受賞!

 

近年、躍進著しいジャパニーズ・ウイスキー。その一翼を担うキリンウイスキーが、今、世界から注目を集めている。「アイコンズ・オブ・ウイスキー」(IOW)で「マスターディスティラー/マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を獲得した田中城太氏。同じく世界的なウイスキー・コンペティションである「ワールド・ウイスキー・アワード 2017」(WWA)において、「富士御殿場蒸溜所シングルグレーンウイスキーAGED 25 YEARS SMALL BATCH」が2年連続で「グレーンウイスキー部門」の世界最高賞を受賞。

 

さらには、世界的な酒類品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2017」(ISC)では、「キリンウイスキー 富士山麓 ブレンデッド 18年 2016」「富士御殿場蒸溜所 シングルモルトウイスキー AGED 17 YEARS SMALL BATCH」「The Fuji Gotemba Distillery Blender’s Choice シングルモルトウイスキー」の3銘柄が金賞を獲得した。これらの賞を受け、田中城太は次のような言葉を語る。

 

IOWの受賞に関して、最初に一報いただいたときは驚きました。ただ、私個人の受賞としてではなく、富士御殿場蒸溜所で40年以上にわたって先達たちがつくり上げてきた伝統や技術が世界に認められたことに大きな喜びを感じています。

 

また、ISCの受賞では、これまでグレーンにこだわってきましたが、モルトも世界で認められたことをうれしく思いました。けれど、これに満足するのではなく、もっと高みを目指し、よりおいしいものをつくりたいという意欲も増しました」

 

世界がキリンウイスキーに注目を寄せる理由の一つに、賞を獲得した数々のウイスキーを生み出した富士御殿場蒸溜所が世界的にも珍しい特徴を持っていることが挙げられる。

 

通常、ウイスキーの蒸溜所では、モルト原酒かグレーン原酒のどちらか一方のみがつくられることが多い。しかし、富士御殿場蒸溜所では、モルト原酒とグレーン原酒の両方をつくり、しかも、そのグレーン原酒には蒸留方法を変えた3つの異なるタイプがある。

 

そして、田中氏を筆頭としたブレンダーたちがそれらの原酒の香味を見極め、ときに30種類以上をブレンドしてつくり上げているのが、ブレンデッドウイスキー「富士山麓 樽熟原酒50°」だ。

 

画像:富士山麓 Experience Bar

「富士山麓 Experience Bar」で提供される「『富士山麓』を構成する原酒タイプ飲み比べセット」(700円)(写真上)。「『富士山麓』飲み比べセット」(800円)は3つの銘柄を楽しめるキット(写真中)。「富士山麓」とのマリアージュを楽しめる田中城太氏セレクトのフードメニューも用意。各300円(写真下)

 

■「富士山麓 樽熟原酒50°」を作る5つの原酒タイプ

現在、東京ミッドタウンで開催されている「富士山麓 Experience Bar」では、「富士山麓 樽熟原酒50°」のほか、富士御殿場蒸溜所がこだわり続けている多様な原酒の味わいが楽しめる「『富士山麓』を構成する原酒タイプ飲み比べセット」(700円)が提供されている。

 

「富士山麓 樽熟原酒50°」を構成するモルト2種とグレーン3種、そして「富士山麓 樽熟原酒50°」の6種がセットになったものだが、それぞれ個性豊かな原酒タイプを比較できるのが楽しい。モルト2種は、雑味が少なく、華やかな味わいが楽しめる「フルーティタイプ」と、大麦麦芽由来のうま味に少しピートを効かせた「モルティータイプ」。グレーンは、すっきりと穏やかで柔らかい「ライトタイプ」と、甘くふくよかな味わいが楽しめる「ミディアムタイプ」、そして、バーボン樽で熟成させた樽熟香がしっかりと味わえる「ヘビータイプ」の3種。それらを試してから「富士山麓 樽熟原酒50°」を飲めば、その中にそれぞれの原酒の味わいが隠されていることに気づくだろう。

 

なお、「『富士山麓』を構成する原酒タイプ飲み比べセット」(700円)は、すべてアルコール度数が46%以上のため、人によっては少し強く感じてしまう人がいるかもしれない。そんな人は、ほんの少し水を垂らすと良い。いや、強く感じない人も、ストレートで飲んだ後に、少し水を加えてみてほしい。

 

すると、熟成によって凝縮された香味が開き、それぞれの味わいが一層膨らむのを感じられるはずだ。「香りが花開く」――水を加えることで、よりさまざまな香味が堪能できる、ウイスキーならでは楽しみ方だ。

 

3種の「富士山麓」の飲み比べ

また、「富士山麓 Experience Bar」では、「富士山麓 樽熟原酒50°」と、4月に新発売された「富士山麓 Signature Blend」、そして、この度「ISC」で金賞を獲得した「富士山麓 ブレンデッド 18年 2016」の「『富士山麓』飲み比べセット」(800円)も提供されている。

 

「富士山麓 Signature Blend」は、富士御殿場蒸溜所に眠るさまざまな原酒の中から、熟成のピーク(マチュレーションピーク)を迎えた原酒を厳選してブレンドしたウイスキー。オレンジピールを思わせるフルーティで華やかな香りをまとい、黒糖や焼き菓子のような甘く香ばしい味が複雑に絡み合う。

 

そして、「富士山麓 ブレンデッド 18年 2016」は、長期熟成されたグレーン原酒をキーに、富士御殿場蒸溜所のこだわりが詰まったモルト原酒をバランスよくブレンドした逸品。口当たりがまろやかで、ほのかな甘さが感じられる芳醇な味わいが特徴だ。コンセプトやつくり方の異なる「富士山麓」3種を試して、自分の好みを探してほしい。

 

「『富士山麓』飲み比べセット」(800円)を試し、もし好みの1本を見つけられたら、今度は、自分好みの飲み方を探るのも楽しいだろう。ウイスキーの良さは、たとえ同じものでも、飲み方を変えることで多彩な風味が得られること。

 

しかも「富士山麓 樽熟原酒50°」や「富士山麓 Signature Blend」は50度とアルコール度数が高いので、よりいろいろな飲み方が楽しめる。

 

例えば、すっきり爽やかに飲みたいときは、「富士山麓 樽熟原酒50°」のハイボールを楽しむ。さまざまな原酒由来の香味を確かめたいなら「富士山麓 Signature Blend」に常温の水を加えたトワイスアップで飲む。また、「富士山麓 ブレンデッド 18年 2016」の長期熟成されたまろやかな味わいをストレートでしっとりと味わう。そのときの気分に合わせて飲み方を変えられるのもまた、ウイスキーが持つ大きな魅力の一つと言える。

 

画像:富士山麓 Experience Bar

マリアージュの仕方もウイスキーを嗜む楽しみのひとつ。田中氏の厳選した味わいを堪能してほしい(写真上)。樽出しの原酒は期日限定で注文をされたお客様限定で振る舞われる(写真下)

 

期日限定で貴重な樽出し原酒を無料提供

富士御殿場蒸溜所のこだわりを思う存分味わうのはもちろん、訪れたらぜひ試してほしいのが、マスターブレンダー田中城太が薦める「富士山麓」とのマリアージュが楽しめるフードメニューだ。

 

以前、「ForM」で紹介した田中氏と銀座「ガスライトEVE」バーテンダー・高橋直美氏の対談や、パティシエの鎧塚俊彦氏との対談で紹介した「鰊の昆布巻き」や「黒糖羊羹」とのマリアージュを楽しむことができる。ウイスキーを口に含んだ瞬間、昆布のうま味が口全体に広がる「鰊の昆布巻き」。そして、ウイスキーの黒糖のような甘さと羊羹の上品な甘さが絶妙に重なり合う「黒糖羊羹」。また、今回は、「富士山麓」のオレンジのような香味と華やかなハーモニーを生み出す「オレンジピール」や、定番おつまみとも言える「ミックスナッツ」も、ぜひ試してほしい。

 

ここまで「富士山麓 Experience Bar」について細かく紹介してきたが、とっておきの情報もある。期間中、6月16日(金)、6月17日(土)、6月18日(日)、6月23日(金)、24日(土)、25日(日)、29日(木)の7日間だけに限り、ウイスキーを購入した人に「樽出し原酒」のサービスがあるという。

 

樽からそのまま注いだウイスキーのうまさ。田中氏曰く、「樽から注いだウイスキーを飲んだ方は、皆一様に『うまい!』と笑ってくださいます」。実は、この笑顔が、田中氏がウイスキーづくりに情熱を注ぐ原点でもある。アメリカのフォアローゼズでバーボンづくりに従事していたころ、蒸溜所を訪れる客に樽から出した原酒をよく振舞っていたそうだが、みんながみんな満面の笑顔を向けてくれたという。

 

そして、その笑顔が見たいがために、「富士山麓 樽熟原酒50°」の基本コンセプトを「原酒の味わいそのままに」と設定し、できるだけ樽から出した原酒そのままの味わい近づくように開発を進めた。原酒の選定から最適なブレンドの構築、そして冷却ろ過を行わない「ノンチルフィルタード製法」を採用したことで、樽熟成したときの原酒本来のうま味と香りを瓶に封じ込めることに成功した。

 

今回、「富士山麓 Experience Bar」で楽しめる樽出し原酒は、富士御殿場蒸溜所のこだわりが詰まったグレーンのヘビータイプ。その味わいについて田中氏が次のよう教えてくれた。

 

「口に含んだ瞬間、バーボンを思わせるようなスパイシーな味わいを感じ、その後フルーティな華やかさが口全体に広がります。ただ、バーボンのように重たくはなく、非常にエレガントで飲みやすい状態に仕上がっています。熟成が程よく進んだ味わいは、この樽の一つのピークと言えるのではないでしょうか」

 

普段は飲むことができない、樽出しの原酒。飲んだ人のほとんどを笑顔する魅惑の一杯は、「富士山麓 Experience Bar」でしか経験できない、貴重な体験になるだろう。

 

ウイスキーは、味わいそのものを楽しむだけでなく、そのウイスキーが持つ物語も一緒に楽しむことで、おいしさが何倍にもなる酒だ。「富士山麓 Experience Bar」に足を運べば、富士御殿場蒸溜所が培ってきた歴史や長年守り続けてきたこだわりを知ることができ、田中城太氏のウイスキーにかける情熱も感じることができる。

 

日本はもとより、世界が認める「富士山麓」をよりおいしく楽しむために、東京ミッドタウンを訪れてみてはいかがだろうか。そして、そこで興味を持ったのなら、ぜひ、富士の麓に広がる、富士御殿場蒸溜所にも足を運んでほしい。

 

 

DATA

富士山麓 Experience Bar

開催期間:6月16日(金)~6月30日(金)

開催場所:東京ミッドタウンB1アトリウム

営業時間:平日/16:00~21:00、土日/11:00~21:00

樽出し原酒提供日:6月16日(金)、6月17日(土)、6月18日(日)、6月23日(金)、24日(土)、25日(日)、29日(木)

お問い合わせ:キリンビールお客様相談室

TEL:0120-111-560
 


キリンウイスキー┃富士山麓 樽熟原酒50°
価格:オープン価格
容量:700ml
販売場所:全国

キリンウイスキー┃富士山麓 Signature Blend(シグニチャーブレンド)
価格:オープン価格
容量:700ml
販売場所:キリンオンラインショップ「DRINX」(ドリンクス)および富士御殿場蒸溜所売店にて限定発売

キリンウイスキー┃富士山麓 ブレンデッド 18年 2016
価格:オープン価格
容量:700ml
販売場所:料飲店様にて限定発売

 

 

≫≫≫世界最優秀賞「IOW」「WWA」受賞を受けて、英国『Whisky Magazine』、日本唯一のウイスキー専門雑誌『Whisky Galore』がキリンウイスキー「富士山麓」を語る。記事はコチラ

 

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この情報は2017年6月19日現在のものです。

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