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「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」潜入ルポ 01/02

悩めるビジネスマンこそフェスに行け! フェス参戦というマインドセット術

27万人――これはこの8月に茨城県・国営ひたち海浜公園で4日間にわたって行われた「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」の観客動員数。全日程でチケットはソールドアウト、2000年の初開催から累計動員数は250万人を超えた。

 

1日で1万円超とお世辞にも安いとは言えないチケット代をかけ、東京から会場まで2時間以上をかけてまで、これだけ多くの人が訪れるこの場所には、人の心を揺さぶる“何か”があるはず。その“何か”の正体を求め、これまでフェスとは無縁だった『For M』編集部員が「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」の会場を訪れた。

 

撮影:中村友弥、布村千夏(中村一義) 文:中村友弥(For M)

 

●●●

 

「今日初めて●●聞いたけど、めっちゃ感動した!」

 

会場に到着してまもなく、4、5人程度の女性グループとすれ違ったとき、偶然耳にした言葉。

 

正直、フェスのことを好きなアーティストたちの好きな曲を聴いて、溜め込んでいるストレスを発散できる場所くらいに思っていたため、初めて聴くアーティストに感動したというのは違和感を覚えた。どうやらフェスには自分が思っていた以上の魅力があるようだ。

 

実際にフェスを体感することで、その魅力を知ることができた。そこで、特に『For M』編集部の心に響いた5組のアーティストレポートと、そこで感じたフェスの魅力を合わせてお伝えしたい。

 

■今の自分に満足できない、自分を変えたい

 

曲のイントロが流れ出した途端に会場が‟瞬間沸騰”するステージが多々あった。たまたま居合わせたアーティストがそうだっただけなのだろうが、これも運命か。今思い返してみると、‟瞬間沸騰”した曲には「今の自分を変えたい」という強い思いが込められているのだと気づいた。

 

 

●Base Ball Bear

画像:Base Ball Bear

今年で結成15周年を迎えた「Base Ball Bear」は、3月にギターの湯浅将平が脱退するという苦難を乗り越え、今回で11回連続の参戦。日本が誇る女性ギタリスト・田渕ひさ子が助っ人として参戦し、オーディエンスも最初から最後まで盛り上がり続けていた。

 

特に盛り上がったのは『changes』だろう。《さぁ 変わってく さよなら 旧い自分》《1分の1の自分でぶつかりたい》など、「一歩踏み出したい」という思いが会場中に伝播し、思わず自分も右手を振り上げていた。

 

 

●スキマスイッチ

画像:スキマスイッチ

曲が終わるごとにほかの会場に人が移動してしまうアーティストがいる一方で、「スキマスイッチ」の場合は違った。曲が終わって次のイントロが始まるたびに「もう1曲だけ」を繰り返し、結局最後まで聴いてしまったという人が多かったのだ。

 

そして「待ってました!」と言わんばかりにオーディエンスの熱が最高潮に達したのは最後の『全力少年』。《あの頃の僕らはきっと全力で少年だった》《怯えてたら何も生まれない》と、大橋の全力の叫びが隣のステージにも溢れんばかりの声で響き渡った。これまでの自分を顧みて、もう一度頑張ってみようと拳を握りしめた人も多かったようだ。

 

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