連載
東京マラソン2016┃10th Anniversary vol.1

笑顔と泣き顔しかない、大都会・東京が舞台の巨大フェス

加藤氏は2013年からマーケティング本部長を担当。これまで有明のランニングコース「ジョグポート有明」などの企画を手がけた

 

――第1回から高い完走率の達成を保ちつつ、同時にランナーの競技力の向上を図ることは、簡単なことではありません。なぜ、そこまでランニング文化を根付かせることに注力するのでしょうか。

 

「第1回大会から第10回大会まで、累計応募総数は250万人を超えました。これだけ走りたい人が増えるということは、2007年のときには考えられなかったことです。

 

42.195kmを走りきるには、トレーニングに時間をかけ、日々規則正しく生活しコンディションを整えることが不可欠です。それでも走りたいという人が増えているのは、ランニング文化が浸透してきたといえるでしょう。

 

ランニング文化を根づかせる意義は、第一に現代人の健康増進にあると考えています。健康寿命への注目が高まるなか、走ることを通して、身体を健全に保つことは日々の活力につながるはずです。また、ランニングを通じて、健康志向が高まれば、健全な社会作りとともにさまざまな課題解決にも寄与できると思います」

 

――走ることで健康増進を促す以外にも、多くのボランティアの方が参加するチャリティとしての意義もあるかと思います。10年目を迎えた今、どんなフェーズにあるのでしょうか。

 

「そうですね。これから東京マラソンに必要となってくるのは、スポーツを通じた社会貢献的な役割だと考えています。1981年から30年以上続くロンドンマラソンは1回の大会で総額約90億円のチャリティが集まります(東京マラソン2015大会は約3億円)。日本でチャリティ文化、ボランティア精神が未熟なのは紛れもない事実です。

 

慈善活動や募金というと少し距離を感じてしまうかもしれませんが、東京を盛り上げるお祭りとして楽しみつつ、チャリティに貢献していただければと思います」

画像:完走したランナーだけに配られる完走メダルとフィニッシャーズタオル

参加するランナー全員に配布するTシャツと、完走したランナーだけに配られる完走メダルとフィニッシャーズタオル

 

――今年も多くの人たちに感動を与えてくれそうですね。

 

「あなたが『走りたい』と思う気持ちも、実際に走るのも “個人” のものでしかありませんが、チャリティランナーとして参加することで多くの人々に役立つ機会となります。

 

毎年、大会当日に東京マラソンに関わっている人は感動して泣いているか、笑っているかのどちらかです。沿道から見ず知らずのランナーに声援を送る様子、ボランティアがヘトヘトの完走者ひとりひとりにメダルをかける姿、そして、大声援を受けながら東京の街を走っているとき。参加しなければ得られない、胸の奥から込み上げてくる何かがあるはずです。

 

スポーツとは、そういった垣根を越えていけるものだと思います。『東京がひとつになる日。』の言葉通り、東京マラソンを通じて『走る喜び』『支える誇り』『応援する楽しみ』の3つのキーワードを感じてほしいです」

 

 


 

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この情報は2016年1月12日現在のものです。

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