連載
Urban Outdoor Catalog vol.42

アウトドアメーカーの枠を越えた、Snow Peakの“リアル”な接点

Snow Peakの取り組みが、各所で話題を集めている。以前お伝えした「LOCAL WEAR TOURISM」しかり、そこで収穫したお米をSnow Peak Eatで提供することもしかり、モノ作りから体験まで、一貫した価値創造を行っているSnow Peak。アウトドアメーカーを超えた、その先に目指すものとは?

 

写真:編集部 文:Tadack(Green House) 取材協力:LOCAL WEAR by Snow Peak 

 

 

■募集と同時に定員は埋まってしまう人気「LOCAL WEAR TOURISM」

 

Snow Peakが企画運営するツアー「LOCAL WEAR TOURISM」。過去に3回実施され、1回目と2回目は佐渡島での田植え・稲刈体験、3回目は新潟県の栃尾での染色工場と織物工場の見学と、いわゆる観光ツアーでは味わえないディープな内容が反響を呼び、募集開始と同時に定員は埋まってしまう人気ぶりだ。

 

「地域に根づいた労働と作業着の関係を追体験するというコンセプトで行っているツアーなので、参加される人は知的好奇心が高くて、従来のアウトドアファンとは違う客層が多いです」と語るのはスノーピークアパレルのデザイナー(※)、山井梨沙。実際、For M取材班が同行した全2回の佐渡島ツアーを振り返っても、キャンプ経験者は少なく、それよりも佐渡島自体に魅力を感じて参加した人が多かった。

 

 

 

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黄金色に実った稲穂を収穫し、手作業で束にしていく。現地の農家の方から昔ながらのやり方を教えてもらえる貴重な体験が味わえるのも「LOCAL WEAR TOURISM」の魅力

 

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「LOCAL WEAR TOURISM in SADO 2nd」では、佐渡に古くから伝わる芸能で、悪魔を払い豊年を祈る神事「鬼太鼓」が披露された

 

 

■日本初の世界農業遺産認定のお米

 

昨年10月に開催された「LOCAL WEAR TOURISM in SADO 2nd」では、5月に行われた1回目のツアーで田植えした稲を収穫するというのがハイライト。日本初の世界農業遺産(GIAHS)に登録された岩首昇竜棚田に流れる用水は、すべてが湧清水と天水。よって、平均水温が18度と冷たく、平場の田んぼと比べると過酷な環境ではあるが、安心安全な水での稲作りの証明でもある。

 

そんな棚田で作られた「岩首昇竜棚田米」をツアー参加者たちが鎌を手にして一束ずつ収穫。その総量は約600kg。棚田を守る佐渡の人々と、「LOCAL WEAR」に関わる人々の思いが共鳴して生まれたお米は、大量生産、大量消費時代のものさしでは測れない価値があると言っても過言ではない。

 

 

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鎌を使っての稲刈りは、多くの参加者が初体験。約1時間半、汗を流しながら皆が夢中でその作業に没頭していた

 

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「LOCAL WEAR TOURISM in SADO 2nd」で収穫した「岩首昇竜棚田米」は、スノーピーク直営店でも販売中。なくなり次第終了となるので、気になる方は早めにチェックしておこう

 

 

■佐渡で穫れたお米が食べられる「Snow Peak Eat」

 

そして去る12月、スノーピーク 昭島アウトドアヴィレッジのSnow Peak Eat屋外スペースにて、「岩首昇竜棚田米」を試食できるイベントが開催された。棚田米を使ったおにぎりと新潟の郷土料理「のっぺい汁」を提供するもので、当日は開場時間と同時に列ができるほどの盛況ぶり。「水分が多くて甘みがあって美味しい!」と評判も上々であった。

 

「Snow Peakはコミュニティブランドへと進化を遂げています。“人が人を呼ぶ”きっかけ作りをこれからもしていきたい(山井梨沙)」

 

単なるモノ作りだけでは終わらない価値や体験の提供、これがSnow Peakがほかのアウトドアメーカーと一線を画し、飛躍し続ける所以なのであろう。

 

 

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DATA

スノーピーク 昭島アウトドアヴィレッジ

住所:東京都昭島市田中町610-4 モリパークアウトドアヴィレッジ

営業:平日/11:00~20:00、土日曜・祝日/10:00~20:00 スノーピーク Eat/11:00~22:00(ラストオーダー/21:00)

定休:毎週水曜日

TEL:042-519-7685

URL:https://sbs.snowpeak.co.jp/akishima/shop/index.html

 

※ 2019年1月1日より、代表取締役副社長CDO

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この情報は2019年2月8日現在のものです。

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