連載
Urban Outdoor Catalog vol.40

LOCAL WEAR プロジェクトでSnow Peakが伝えたかったこと

総合アウトドアメーカー「Snow Peak」が2014年にアパレルラインをローンチしたことは以前お伝えしたが、このアパレルラインを軸に、デザイナーの山井梨沙が本当に伝えたかったことが、ひとつの形となって我々の元に届けられた。

 

「LOCAL WEAR」と題したプロジェクトは、働く人のためのワークウェアを通して、日本のモノ作り、ひいては地場産業の衰退や後継者問題に目を向け、ユーザーたちに働きかけていく。その展開のひとつとなる「LOCAL WEAR TOURISM」では、実際に国内の各地域にユーザーを招待してその本質を伝えていく。

 

「For M」取材班は期待を胸に、第1回「LOCAL WEAR TOURISM」の開催地となった佐渡島へ向かった。

 

 

文:Tadack(Green House) 取材協力:LOCAL WEAR by Snow Peak 

LOCAL WEAR by Snow Peak

Snow Peak

LOCAL WEAR by Snow Peak

「LOCAL WEAR」は、プロジェクトごとに地方産地を限定し、その土地の風土や技法に特化したもの作りを活かした、その土地で働く人のためのワークウェア。同プロジェクトでは、地方産業の後継者不足に問題意識を向け、地域での働き方を体験できる職業体験や、生産工場の工場見学などを用意し、産地に根付いた生活様式や文化の本質を伝えていく。

 

 

 

画像:Snow Peak 「LOCAL WEAR TOURISM」

「LOCAL WEAR」でリリースされた第1弾ラインナップは野良着。農業着や作業着としてだけでなく、キャンプでも着られるスノーピークらしいチョイス

 

 

■その「土地」を着る、日本各地を「着る」とは

 

“「着る」が「生きる」になる旅”と題した、スノーピークの「LOCAL WEAR TOURISM」の第1弾が去る5月24日(土)、25日(日)の2日間、新潟県・佐渡島で開催された。募集定員は限定10組。ツアーのリリースには、「佐渡文化の象徴となる能舞台のかたわらでテント泊」「世界農業遺産となった佐渡食材でのBBQ」「絶景の棚田で田植え体験」など、ほかのツアーでは味わえないような個性的なコンテンツが並ぶ。

 

画像:Snow Peak 「LOCAL WEAR TOURISM」

ツアーではテントや寝袋などキャンプギアはすべてスノーピークが提供。食事やコーヒーなどもスノーピークギアでもてなされる

 

 

「LOCAL WEAR」は、“服の地産地消”をコンセプトとした新しいアパレルライン。日本の素晴らしい地場産業を生かした服作りを行い、新潟県・燕三条に拠点を置くスノーピークが日本のモノ作りの本質を見せていきたいという、デザイナー・山井梨沙の強い想いから生まれたプロジェクトだ。今回の佐渡島ツアーはまさにそれを具現化したもの。

 

佐渡島の両津港に集合した参加者は30代半ばの男女。キャンプ好きなおじさま、というよりは、スノーピークアパレルのウェアを着こなしたお洒落な若者が目立つ。

画像:Snow Peak 「LOCAL WEAR TOURISM」

新潟から佐渡へはジェットフェリーで約1時間。かつては流刑地であり、日本最大級の金山がありなど歴史的、文化的にも色濃い側面を持つ

 

 

「スノーピークが主催する従来のイベントって、弊社のキャンプ用品を愛用してくださっている方を対象に行うことが多いのですが、今回は全体的に年齢層も若くて、キャンプ未経験の方も多い。こうした新しい出会いが素直にうれしいですね」(山井梨沙)

 

実際、参加者に話を聞いてみると、「スノーピークアパレルが好きで、洋服はよく買っています。キャンプ経験はないんですけど、面白そうなツアーだったので参加しました。これをきっかけに家族がキャンプ好きになればいいかなと思ってます」という声も。

 

画像:Snow Peak 「LOCAL WEAR TOURISM」

佐渡は能楽の大成者・世阿弥が流された場所でもあり、今でも島内には30余りの能舞台が残る。現在も各集落の村人が舞台に立ち、文化が継承されている

 

 

初日は港からほど近い加茂湖畔の舟屋(1階部分が漁船の収容所、2階部分が居室になった建物)でレセプションを行い、加茂湖を見下ろす高台に建つ椎崎諏訪神社へ移動。境内の林の中に参加者それぞれが今晩の寝床となるテントを設営し、その後は佐渡の海産物をふんだんに使ったBBQタイム――。

 

境内には1902年に建築された能舞台があり、日が暮れるとともにその周囲に焚き火をおこし、佐渡民謡の鑑賞と、佐渡島でしか味わえない贅沢すぎる非日常体験の連続で初日は幕を閉じた。

 

 

Next≫≫≫棚田と海――それが佐渡にしかない風景

 

 

〈Amzonギフト券が当たる!最終頁で読者アンケートを実施中〉

 

画像:スマートフォンはそのまま“下”へスクロール

TOP