連載

「『お人好しもいい加減にしろ!』と恫喝されて……」

──島さんのように偉くなったら、なかなか叱られることもなくなってくるのでは?

 

島耕作:取締役になって勝木社長に叱責されたときは落ち込みましたね。同期の浜岡という社員が、持ち込んだ日本刀によって本社で自殺を図ったのですが、その際の私の対応を問いただされたんです(※『取締役 島耕作』1巻より)

 

──相当エキセントリックな事件ですね!?

 

島耕作:私は彼の尊厳を損なわないように、話し合いによって、浜岡に自殺を思いとどまらせようとしました。

 

彼は私の話を聞いて、納得してくれて、いったんは日本刀をしまうかに見えたのですが、土壇場で心変わりをして、手にした日本刀で自身を突いたのです。

画像:エピソード3全体

私が力尽くで止めていれば、本社が血に染まることにはならなかったし、彼も無事でいたのかもしれません。彼の尊厳を傷つけないようにしたことが裏目に出てしまったのです。

 

勝木社長からは、「お人好しもいい加減にしろ!! キミのような奴が国際社会では一番騙されやすいんだ。今までの思考回路と価値観を変えて猛省しろ!」という厳しい言葉をいただいてしまいました。

 

──それは本当に島さんが悪かったのでしょうか?

 

島耕作:倫理的な面では判断の難しいところですが、自分の甘さを再度痛感させられたのは事実です。私は人を信用しすぎるのかもしれないですが、どうしてもこの性格は直らないですね(笑)。

この情報は2015年6月24日現在のものです。

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