連載
小銭で買えるシアワセ「GOOD DESIGN小物」vol.1

携帯ミントの“大人版”、「ヒントミント」、アイロニー・ブラックラベル

昔、大人の男はなぜか“仁丹”を持っていて、小さなケースから取り出しては口に放り込んでいた。子供の頃、それがやたらとカッコ良く見えたものだ。思い返せば、仁丹専用のケースなんてモノもあった。

 

今、革製のミントケースがあるのも、多分その文化を引き継いでいるのだろう。でも、本当にカッコいいと思えるモノは、わざわざミントケースに入れるまでもなく「カッコいいケース」に最初から収まっている。お菓子のようでお菓子でない“大人の食べ物”を象徴しているかのような、ケースそのものの無造作な感じが実にいいのだ。

 

無造作なケースで特にカッコいいのは「缶」である。小さな金属製の箱としての「缶」は、缶詰や缶ジュースとは違う“ツールボックス”としてのカッコ良さがある。「ALTOIDS」というアメリカのミントの缶が、やたらと電気工作のケースとして使われたり、緊急キットを入れる箱に使われたりするのも、小さな缶を携帯したいという欲望からきているのだろう。

 

この「ヒントミント」のアイロニー・ブラックラベルは、その意味で、今最もカッコいい「缶」だと思う。スリムな形状、黒い塗装にアクセントになるエンボス加工された金と青、スライドして開く構造と、その下に覗くティンボス加工されたマーク。そして何より、ミント自体がうまい。特に「チョコレートミント」の甘さも刺激も抑え目にして、軽くカカオの香りを感じさせるテイストは、まるで上品な和菓子のようで、その抑制の利いた味わいが、またカッコいいのだ。

 

写真:石井幸久

DATA

「ヒントミント」アイロニー・ブラックラベル
価格:248円
問い合わせ先:ヒントミント お客様相談室(株式会社エムピーアイ)
TEL:03-5575-7980
URL:http://www.hintmint.jp ※外部サイト

納富 廉邦

男のこだわりグッズ ガイド

納富 廉邦

「おとなのOFF」「日経トレンディ」「グッとくる文房具」「GetNavi」「夕刊フジ」などの雑誌をはじめ、書籍、ネットなど、さまざまな媒体で、文具などのグッズ選びや、いまおすすめのモノについて執筆。グッズの使いこなしや新しい視点でのモノの遊び方、選び方をお伝えします。

この情報は2015年3月3日現在のものです。

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