連載
小銭で買えるシアワセ「GOOD DESIGN小物」vol.14

“鉛筆好き”な日本人を熱くさせるシャーペン

日本における筆記具の歴史を調べていると面白いことがわかる。毛筆以外の筆記具が日本に入ってきたのは明治時代なのだが、国産のモデルでは鉛筆はファーバーカステルの9000番が、万年筆はモンブランのマイスターシュテックがお手本になっていた。その2つの筆記具のデザインは、その後の筆記具に大きな影響を及ぼし、その流れは今も続いている。

 

一方で、ボールペンは国産初のボールペンだったオートの「鉛筆型木軸ボールペン」がきっかけで一般に普及した。シャープペンシルは実用的シャープペンシル「早川式繰出鉛筆」が国産で初めて開発されたモデルだ。いずれのペンも軸が細い鉛筆型で、現在もボールペンやシャーペンはその形が主流だ。つまりボールペンやシャープペンシルといった一般的な筆記具について、日本ではデザイン的に「鉛筆」に近い方が人気があるということだ。実際、高級筆記具以外のヒット商品で言えば、唯一、パイロットの「ドクターグリップ」以外にはないだろう。

 

オートの「木軸シャープ消しゴム付2.0」は、鉛筆型木軸筆記具の老舗であるオートによる“鉛筆そのもの”と言っても過言ではないシャープペンシル。消しゴムの付き方や握り心地のみならず、2mm芯を使うことで鉛筆の書き味までをも再現しているのだ。芯の先は研ぐ必要があるのだが、別売で超コンパクトな芯削りも用意されている。

 

短くならず、いつまでも使い続けることができる鉛筆。そのフォルム自体もちょっと短くて携帯に便利な上に、その絶妙な短さがなんともカッコいいのだ。

 

写真:石井幸久

DATA

オート「木軸シャープ消しゴム付2.0」

価格:734円(全5色)

問い合わせ先名:オート株式会社

TEL:03-3861-8941

URL:http://www.ohto.co.jp ※外部サイト

 


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納富 廉邦

男のこだわりグッズ ガイド

納富 廉邦

「おとなのOFF」「日経トレンディ」「グッとくる文房具」「GetNavi」「夕刊フジ」などの雑誌をはじめ、書籍、ネットなど、さまざまな媒体で、文具などのグッズ選びや、いまおすすめのモノについて執筆。グッズの使いこなしや新しい視点でのモノの遊び方、選び方をお伝えします。

この情報は2015年12月10日現在のものです。

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