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あるフォトグラファーが撮り続けた「福島」の心象風景

©Toshiya Murakoshi / Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

東京の新たなアート拠点「CASE TOKYO」。9月末に開催された荒木経惟のオープニング展に続き、今回も気鋭のフォトグラファー・村越としやをゲストに迎え、新たな展示が行われる。

福島県で生まれ育った村越としやが2006年から現在に至るまで撮り続けている「故郷」。それらの作品は今月リリース予定の写真集『沈黙の中身はすべて言葉だった』『月に口笛』(いずれも「CASE Publishing」)に収められている。自身の幼少期の記憶をたどりながら切り取られていった福島の何気ない風景。過去なのか、それとも現在なのか、モノクロームの作品は時間軸を飛び越えてファインダーに収められたシーンを浮き彫りにする。2011年に起きた東日本大震災によって作家の視座は変わったのか、あるいは変わらなかったのか。写真集はそうした「問い」を見る者に投げかけてくる。

「CASE TOKYO」では今月25日(土)より、2冊の写真集の刊行に合せて「沈黙の中身はすべて言葉だった」を開催。2011年から2015年にかけて撮影されたパノラマサイズの作品3点が展示される。また、“刷り出し”や“束見本”といった写真集の制作過程でしか見ることができない付随物も展示。

写真とデザイン、印刷、製本技術が相互作用し、1冊の写真集ができあがるまでの過程を体感できるまたとない機会だ。ぜひ会場に足を運び、パノラマ大の実物と写真集に収められた作品に触れてほしい。

DATA

村越としや「沈黙の中身はすべて言葉だった」
会場:「CASE TOKYO」
住所:東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB1F
会期:11/25(土)~12/22(金)
オープニング・レセプション:11/25(土)18:00~20:00

このページは2017年11月20日時点の情報です

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