NEWS SOURCE

花を撮ること――それは大人が一生付き合える趣味だった

(左上から時計回りに)撮影:小川義文、Reiko Oyama、添田まさ江、吉川正敏

◆「趣味」は10年に一度出合えれば幸運

以前、とあるベテランのライターさんが「趣味は10年間にひとつ見つかればいいほうじゃない?」なんてことをおっしゃっていた。30代のときに草野球に、50代になってからヨガに出合い、その2つは今や「日常に欠かせない趣味」として彼のライフスタイルの一部になっているそうだ。

趣味にしようと気張り過ぎて、あれやこれや買い揃えて前のめりになると逆に続かないかもしれない。であれば、手持ちのアイテムを活かして、それを趣味に昇華してみてはどうだろう? そのアイテムとは、誰でもおそらく1台は所有しているであろう“デジカメ”だ。

◆花を撮る“同志”の意味

デジカメが一生の趣味になったモデルケースとして紹介したいのが、自動車写真家・小川義文氏が主宰する「花の写真FBグループ展」。雑誌やWEB、自動車のオフィシャルフォトの撮影など、さまざまなメディアで活躍している小川氏は、言わずと知れた自動車写真の大家だ。

これまでの経験で培われたプロのフォトグラファーの知見を活かし、一般の方に撮影の楽しさを伝えために数年前から展覧会を実施。今年で3回目を迎える本展覧会の参加者のほとんどはプロではなくアマチュアカメラマン。つまり、趣味で撮影していた、あるいはこの展覧会がきっかけで撮ることに目覚めた人たちが集まっている。

「FB」とは「Facebook」のことで、展覧会参加メンバーは「Facebook」のグループ上に各々が撮った花の作品をアップし、それに対して小川氏がアドバイスする。FB上のみならず、小川氏自らが撮影の手ほどきをするリアルでの講習会も実施しており、こうした一連のスキームを通じて受講メンバーは「花を撮ること」にのめり込んでいくそうだ。

そもそも花を撮る楽しさとはなんなのか、小川氏に聞いた。

「花を見てきれいだなと思ったときに『なぜそう思ったのか』『どこがきれいだと感じたのか』を考えてみると、自分なりの視点や美意識に気づくでしょう。それを写真にすることこそが、花を撮ることのおもしろさです。

難しく考える必要はありません。花をよく見るのはもちろん、触れたり香りを嗅いだりしてみて、色彩なのか造形なのか、その花の美しいと感じた部分を撮ってみる。そんな風に少し意識するだけで、個性的な写真が撮れるようになります」

さらに小川氏は“コミュニティーが大切”とも語る。

「『花の写真FBグループ展』のメンバーは、年齢や職業、住む場所もさまざまな30名程度の人数で運営しています。この半年間、メンバーは本展覧会に向けて写真制作に取り組んできました。同じ目標を持つ仲間たちにとって、『Facebook』のグループ、リアルの講習会は“交流の場”でもありました。

メンバーは自分が撮った作品を“誰かに見てもらう喜び”を感じていると思います。ひとりではなく、いつも仲間たちが見ていてくれるからこそ、もっといい絵を撮ろうという励みにもなる。そういう意味では、同じ思いを共有できる仲間がいると写真を撮るという趣味も長く続けられるかもしれませんね」

写真を趣味にするには“同志”を見つけることも大切な要素。確かに、先に書いたベテランライターさんも「野球もそうだけど、仲間と一緒にいるってことが楽しいんですよね」と語っていた。

同じ目標を持つ気心の知れた仲間たちと花を撮る楽しさを体感すべく、6月22日(木)から開催される「花の写真FBグループ展」にぜひ足を運んでほしい。デジカメを携えて会場を訪れれば、一生続けられる趣味に出合えるかもしれない。

DATA

小川義文監修「第3回 花の写真FBグループ展」
会場:代官山ヒルサイドテラス エキシビションルーム
住所:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟
会期:2017年6月22日(木)~25日(日)
時間:11時~20時30分(22日は14時開場、25日は19時半まで)
入場料:無料
主催:TOKYODAYS製作委員会
WEBサイト:http://www.tokyodays.jp/2017/

このページは2017年06月 9日時点の情報です

TOP