まるで「よく出来た夏休みの工作」

パルプと繊維を混ぜて作られたSIWAの新作。どことなく郷愁を感じさせる不思議な佇まいが魅力だ 撮影:石井幸久

紙で作られた新作バッグ

まるで良く出来た夏休みの工作のようにも見える、紙の風合いを持ったブリーフケースとリュックサック。紙の原料であるパルプと、不織布などに使われているポリオレフィン繊維を混ぜて、和紙の製法で漉いた素材「ナオロン」を使ったSIWAの新作だ。

「こんなものまで紙で作れるの?」と思ってしまうのだが、実際に触ってみると、角を丸く処理しながら、縫い目がほとんど見えない縫製の見事さにも舌を巻く。だからこそ、まるで紙を折ったり貼ったりして作ったように見えるわけだ。紙にしか見えないとはいえ、ナオロンは濡れた方が強度が増し、耐荷重性能も高く、カバンとしての機能は十分果たせる素材。しかも、見た目通り、紙と同じくらい軽いため、紙袋を持つような手軽さで、ブリーフケースやリュックサックを使えてしまう。紙なので、表面に絵を描いたり色を塗るといったカスタマイズも簡単。

子供のころ、友達が作った凄く良く出来た工作を見た時の憧れにも似た、不思議な郷愁と、「ここまでやるか」と感じさせる凄み、そして、どう見ても紙にしか見えない素材感の面白さ。思わず欲しくなってしまう衝動は、そういうところから来るのだろう。

SIWA ブリーフケース(1万2600円)、SIWA リュックサック(1万6800円) 問い合わせ先:AssistOn TEL03-5772-5172

納富廉邦(のうとみ・やすくに)男のこだわりグッズ」ガイド

フリーライター。『おとなのOFF』『日経トレンディ』『GQ Japan』といったライフスタイル誌や『GetNavi』『RealDesign』等のグッズ雑誌で、小道具や文具の選び方を指南している。グッズの使いこなしや新しい視点でのモノの遊び方などを得意とし、著書『iPodFan Book Deluxe』では、IT本とは一風変わった、使い方の解説が全然載っていない、ひたすらiPodとその周辺のグッズの楽しみ方を語った本を執筆。そのほか『やかんの本』『drinkin'cha』など、趣味の領域を遊ぶ本も出版

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