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匠の技が光るランプ

カラーはホワイトとブラックの2色。一見、色も形もシンプルなのに、よく見るととてもおしゃれなデザインです

大阪のクリエイティブユニット、「graf」の新作は、「へら絞り」の技術を用いたランプシェード『waft(ワフト)』です。へら絞りは、板状・筒状の金属素材を回転させ、「へら」と呼ばれる道具を押し当てて形を作っていく加工技術。

身近なところでは、シンバルや灰皿などの加工に使われますが、精密部品としても多用され、新幹線やロケットの先端部分(ノーズ)がへら絞りで作られていることは、わりと広く知られていますよね。加工の際に素材がどれくらい変形したかは、へらを通じて職人が感じ取るしかなく、所定の形や厚みを作り出すには、熟練工の高度な技が必要とされます。確かな技術を持った日本の職人さんの噂は世界中に広まるらしく、海外からの依頼が舞い込む工場もあるんだとか。

さて、『waft(ワフト)』は、そんな技術を取り入れて作られた、ひとつひとつが手作りの照明。一枚のまっすぐな板から円錐形に成形したシェードを、縁から光がこぼれるように、人の手で、感覚的にねじっています。匠が作ったシェードなのにもったいない、とも思うのですが、直線的なフォルムのままでは冷たい感じがするところを、わざと揺らがせて、柔らかな陰影のコントラストを作り出しているのがポイント。重要なところで人の手が入らないと完成しない、という点は、まさに精密加工のそれと通じるものがあります。職人さんってすごいよね、ってことを、誰かに話したくなる逸品です。

DATA

「waft(ワフト)」1万8900円(スタイルストア ※外部サイト TEL:03-6869-6809)

このページは2013年09月 2日時点の情報です

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くろだ あきこ

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