シャツを買ったら捨てるもの

趣味が園芸の人以外には全く以って不必要なカラーステイ。ためらいなく捨てましょう 撮影:石井幸久

カラーステイの悲しき末路

新品のシャツの包装材を外すとき、シャツ衿をキープしている「カラーステイ」も捨ててしまいましょう。衿羽根にピシッとハリを持たせるカラーステイはドレスシャツの必需品と思われがちですが、はっきり言って不用品です。なぜかというと、今どきのスーツには糊が効いたパリパリの衿なんて似合わないからです。

肩が丸く、ラペルもふんわりと返る3ボタン段返りのスーツ。肩パッドや芯地も極力薄く仕立てられているところに、衿羽根がピシッと張ったシャツがミスマッチなのは当たり前。ふんわりロールした衿羽根のドレスシャツこそがコーディネイト的にも最適なのです。クリーニング店でシャツに糊付け指定している人、残念ですがお引き取りください。

洗濯するときに外さなくてはいけない上、アイロンがけのときにカラーステイが挿さったままだと、衿先にアイロン痕も残ります。どこぞの議員さんが着るような、シワひとつない英国式鎧スーツなら、びしっと糊付けしてカラーステイを挿したドレスシャツも結構ですが、そんな高圧的なスーツを着てどちらへお出かけですか? カラーステイなんて、今どきハーブの鉢に挿して「バジル」とか書いておく以外に他の使い道はありません。

このページは2010年4月9日時点の情報です

池田保行(いけだ・やすゆき)「スーツ」ガイド

メンズ誌を中心に、男性ファッションに関する編集執筆を行う。モードからストリートまで守備範囲は広いが、自身の好みは「コンサバが一番」。スーツの知識と、いかにカッコよく着るかというテクニックならば、『カルトQ』でも渡り合えるほどのレベルとも自負する。近年はWEBや広告制作、講師、コメンテーターなど、さまざまなジャンルで活躍。「ファストファッションは着ない!」と、公言しているので、最近肩身の狭い思いをしているとか

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