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織姫と彦星はワケアリ夫婦だった!

カップルだと思っていた方も多いのでは?と思います。しかも二人が逢えるチャンスが2度あったとは……

七夕といえば、織姫と彦星の逢瀬が叶う日とされ、恋愛成就のイメージが強いのですが、そもそも二人はどういう関係なのでしょう?

実は織姫と彦星は夫婦であり、天の川を隔てて別居結婚しています。ではなぜ別居しているのかといえば、新婚生活を謳歌して遊んでばかりいたため、怒った天帝が、離れ離れにしたからです。天帝というのは織姫の父親であり、この縁談をまとめた張本人。機織りの名手である娘に相応しい相手として働き者の牛使いを引き合わせたのに、いちゃついてばかりで働かないため、苦渋の決断を下したのです。別離後も悲しみに明け暮れる二人に対し、技芸を磨き勤勉に働くことを条件に年に一度の再会が許され、七夕になると天帝の命を受けたカササギの翼にのり、逢瀬をするようになったというわけです。

この七夕伝説は、天の川で輝く「夏の大三角形」を表しています。こと座のベガが織姫で、対岸にあるわし座のアルタイルが彦星、白鳥座のデネブが仲をとりもつカササギなので、七夕にぜひ探してみてください。新暦ではまだ梅雨ですが、旧暦では梅雨が明け星もきれいに見える頃なので、旧暦7月7日にあたる8月2日、月遅れの8月7日にもチャンスがあります。

なお、七夕に降る雨を「洒涙雨(さいるいう)」といい、二人が逢瀬の後に流す惜別の涙とも、逢瀬が叶わなかった悲しみの涙とも言われています。

このページは2014年06月30日時点の情報です

暮らしの歳時記

三浦 康子

和文化研究家、ライフコーディネーター。わかりやすい解説と洒落た提案が支持され、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ウェブ、講演、商品企画などで活躍中。様々な文化プロジェクトに携わり、子育て世代に「行事育」を提唱している。順天堂大学非常勤講師。著書、監修書多数。

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