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知っておきたい“お歳暮のしきたり”とは?

お歳暮は、ご先祖様へのお供え物を、お世話になっている人にもお裾分けするようになったのが始まりだそう。しきたりの理由を理解して、正しく送りたい

お歳暮にはいろいろとしきたりがありますが、その理由は知っていますか? そもそもお歳暮というのは、年越しに際し、ご先祖様へのお供え物を嫁いだ娘や分家の者が本家に持ち寄ったことに始まります。その供物を親類や上司など日頃お世話になっている方にも届けるようになり、それがお歳暮となったのです。贈る時期が、12月上旬から(関西では12月13日から)年末までとされているのは、12月13日の煤(すす)払いを終え、家や仏壇がきれいになってから届けていたから。(ちなみに、煤払いは年末の大掃除のルーツです)。

贈る品に食料品やお酒が多いのは、年越し用の供物として塩鮭、するめ、数の子、塩ぶりなどの魚介類やお酒を届けていたことの名残。おなじみの新巻鮭は、「年取り肴」といって鮭やぶりなどの出世魚を年越しに食べる風習があり、塩引きされたものは長期保存も効くことからお歳暮としても好まれ、また、鮭が「裂け」に通じて縁起が悪いため、塩鮭をわらで巻いて贈るようになったからです。

時代とともにお歳暮も少しずつ変わっていますが、そのしきたりの理由を知ると理解しやすくなります。迷ったときは、こうした基本に立ちかえってみてはいかがでしょうか。

このページは2014年12月30日時点の情報です

暮らしの歳時記

三浦 康子

和文化研究家、ライフコーディネーター。わかりやすい解説と洒落た提案が支持され、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ウェブ、講演、商品企画などで活躍中。様々な文化プロジェクトに携わり、子育て世代に「行事育」を提唱している。順天堂大学非常勤講師。著書、監修書多数。

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