世界史的視点のススメ

先人の軌跡がぎゅっと詰まった世界史。オンオフ問わず、様々なシーンで役立つネタが満載 撮影:石井幸久

もう一度学ぶ、“活かせる”世界史

服飾に関する仕事をしていてつくづく感じるのは、手前味噌だが「学生の時、世界史の勉強をある程度やっておいて良かった!」と言うこと。それは単に衣類や模様の起源を意識できるからだけではない。

例えば服の寸法を測る際に用いる「センチ」や「インチ」。前者はフランス革命期に提唱され、北極点から赤道までの距離の1千万分の1を1メートルと仮定した単位で、言わば「予測的創造力」が原点。そう解るとこれで創られた服、例えば最新モードの服が科学的かつ新鮮に見えるのも妙に納得だ。一方後者は、中世の英国王ヘンリー1世の足長を12分の1としたもので、すなわち「実在した実物」がベース。デニム等この単位で作られる服が得てして実用的なのも、素直に理解できる。両者の違いは実に楽しい!

つまり歴史を知ることで、其々の国の人々の「発想の背景」を知る姿勢も自然に養われるのだ。その種の学びは年齢を経てからでは手遅れ、なんてことは絶対無いのでご安心あれ。例えば『もういちど読む山川世界史』を、軽い気分で読んでみよう。元が元なのでちょっと教科書的だが、これ、ファッションに限らずその種の「考え抜くための知」の宝庫です!

もういちど読む山川世界史(1575円) 問い合わせ先:山川出版社 03-3293-8131(外部サイト)

このページは2010年2月22日時点の情報です

飯野高広(いいの・たかひろ)」ガイド

1967年東京生まれ。大学卒業後、扱う商品も社風も大変カタい某大手素材メーカーに11年あまり勤務し、2002年に独立。出身がファッション業界でもマスコミ業界でもない、この世界では極めて異色の経歴を持つジャーナリスト。靴だけでなくスーツやコート、傘、それに鞄等メンズの服飾品全般が執筆分野。「身に付けている『人』を引き立たせ、一緒に歳を重ねて行けるモノ」を良品と考え、ユーザー目線で文にするのが特徴。今や伝説の靴雑誌『LAST』では、創刊号から最終の第13号まで一貫して関わった、数少ない執筆者の一人。また、専門学校にて服飾史講座を担当するなど、次世代への啓蒙活動にも関心が高い

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5月23日(水)更新予定。乞うご期待!

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