連載
メンズビューティの是非を問う! 「クリニーク フォー メン」の場合01/03

生まれ持った肌は変えられる。5年後、自分にガッカリしたくない男への“処方箋”

多くの美容ブランドがメンズラインに注力し始めている一方で、ユーザー側の「面倒」「特に困っていない」「どう始めたら良いのか分からない」という気持ちは置き去りだったりする。しかしこれまでの本企画でお伝えしてきたとおり、男性の肌老化はある日突然やってくる。そのとき後悔するか否かは、今スキンケアをいかに“自分事”にできるかにかかっているのだ。

 

今回『For M』編集部とメンズビューティライターの滝沢康英さんが訪れたのは、皮膚科医発祥のスキンケアブランド「CLINIQUE(クリニーク)」。百貨店ブランドとしてもお馴染みであり、一般の男性たちにとって「なかなか手が出せない高級スキンケアアイテム」というイメージだが、ポリシーは実にロジカル。「クリニーク」の、“みんなの肌が健康になってほしい”というシンプルなこだわりが世の男たちに伝われば良いのだが。

 

写真:山田博英   文:滝沢康英

画像:「ELGC株式会社 クリニーク ラボラトリーズ」PRの鳥居真佐美さん

PRの鳥居真佐美さんに「クリニーク」のメンズライン「クリニーク フォーメン」について話を伺った

 

 

◆全米に衝撃を与えたドクターズコスメの誕生秘話


1967年、『米国版VOGUE』8月号で「美しい肌は作れますか?」という見出しを打って、皮膚科医ノーマン・オラントラック博士と編集者キャロル・フィリップス氏の対談が企画された。ファッション誌にもかかわらず、用意された3ページは文章のみで構成され、それまで常識とされていた定説を覆す内容が大きな反響を呼び、この企画をきっかけに「クリニーク」が誕生した。

 

そう語るのは、同ブランドのPRエグゼクティブ・鳥居真佐美さんだ。

 

「1960年代には、生まれ持った肌は変えられないというのが定説でした。だけど、皮膚科医のノーマン・オラントラック博士が『いいえ、健康で美しい肌は自分の意志で作り出すことができます』ということを記事ではっきりと答えたことが、世間に驚きを与えました。

 

その後、編集者キャロル・フィリップスが初代社長となり、オラントラック医師を顧問に迎えて『クリニーク』が誕生したのが記事発行の翌年。まさにドクターズブランドの先駆けです」

 

皮膚科発祥のブランドとして、“皮膚科に行く前後にも使える、優しく効果的なスキンケアを提供する”というポリシーから、クリニックを意味するフランス語「クリニーク」がブランド名になった。

画像:3

アメリカの家庭を覗けば、洗面所に必ず一つは「クリニーク」製品があると言われるほどシェアが広いらしい

 


◆健康な肌に不可欠なエビデンスありきの“処方”

「『クリニーク』が提唱する美しい肌とは健康な肌。スキンケアは美容という捉え方もありますが、健やかであることが大事という考え方です。みなさん、健やかな体って美しいと思いますよね。肌も同じことだと思うんです。だからスキンケアが必要なんです」

 

スキンケアは決して特別なものではなく、肌の健康を維持するために誰にでも必要不可欠な習慣というわけだ。毎日睡眠をとったり、お風呂に入るのと同じようなこととも言えるだろう。

 

「私たちは製品を開発するとき、アレルギーテストを600人に対して12回、計7200回行っています。例えば11回目までは肌の調子が良かったけど12回目に赤くなってしまったという場合、発売をいったん見送り、処方を見直すのです」

 

肌トラブルの可能性を少しでも低くするために、すべての製品が無香料となっている点も見逃せない。

 

さらに「クリニーク」のこだわりは、売り場にも見て取れる。ラボコートを着た美容部員が肌の状態をその場でカウンセリングしてくれるのだ。自分は乾燥肌なのか、オイリー肌なのか、それとも混合肌なのか。それが分かったところで、その人の肌質に合ったアイテムを選んでくれる。

 

「そうする理由も、健康な肌になるには必要なことだからです。肌質は人によりさまざまなので、どんな人にでも対応できるアイテムなんてありません。その人に合ったものを使うべきで、だからこそお売りする前にコンサルタントがしっかりとお肌の状態を確認しているのです」

 

店頭で購入できない人のためには、オンラインでチャットカウンセリングを行っている。触診はできないが、きちんと肌タイプをチェックすることで自分に合った製品を購入してもらいたいというドクターズブランドならではの思いが感じられる。

 

百貨店でお馴染みのブランドだからといって単にラグジュアリーなわけではない。あくまでも皮膚科学的な目線を大切にしているのだ。

画像:スマートフォンはそのまま“下”へスクロール

TOP