建築家や建築学科の学生に「狭小住宅」と尋ねてまず名前が挙がるのが、建築家の東孝光(あづま たかみつ)の自邸「塔の家」。東京青山のキラー通りに林立する商業ビルに挟まれるように建つ、太い柱のような建物だ。この家は、1966年に完成し、建築面積3.6坪という住宅とは思えない規模に皆が驚愕した。都市に住み続けることにこだわった住宅版「小さな巨人」は、45年も経った現在も健在。コンクリート打放しの粗い仕上げが風格さえ漂わせて「狭小住宅の教科書」としてリスペクトされている。

ここでは、その子や孫の世代とも言える選りすぐりの「狭小住宅」を20軒紹介する。どれも建築面積が10坪以内。それぞれに条件の異なる狭小地でありながらも、厳しい法の規制や資金面の問題をものともせず建ちあがった傑作揃いだ。

「小さくても自分らしい家に住みたい」という建て主の夢を見事に叶えた、建築家の空間づくりのアイデアとテクニックをとくとご覧あれ。

セレクト・文:川畑博哉(All About「建築家と家を建てる」ガイド)

「建築家と家を建てる」ガイド
川畑 博哉
1956年宮崎県都城市生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、1990年カワバタデザインオフィスを設立。グラフィックデザイナーでありながら生来の建築好き。休日となれば建築家主催の建築見学会に積極的に参加し、毎月5、6軒のペースで最新の住宅を探訪している。
このページは2011年8月10日時点の情報です
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