

エノテカ・ドォーロ アカザエビの軽いグリリア
[東京・千代田区]
期間限定の高級食材、
アカザエビでおもてなし
正式には『真鶴産アカザエビの軽いグリリア 甲殻のソースと下仁田ネギのピュレ添え』というこの料理、アカザエビの身の腹側はこんがりと色づくまで焼き上げ、背の部分は殻付きで加熱してあるので優しく熱されていてレアに近い。この身の味わいは、喩えればアマエビをさらに昇華させたようなものである。
レアの部分はねっとりと甘く舌にまとわりつき、半生の部分にはさらに凝縮した旨味が感じられる。そして焼き上げた部分には香ばしさとぷりぷりした弾力ある食感。たっぷりと添えられたソースを身にからめ、ぴりっとした風味と旨味をプラスしてひと口。さらに、敷かれた下仁田ネギの豊かな風味をからめてもうひと口……ああ、エビ好きにはたまらない至福の瞬間である。
美味に打ち震える彼女に教えてあげよう。このソースは甲殻類の殻を煮出して取った出汁に、ブーツ型のイタリア半島の「つま先」にあるカラブリア州の名物であるウンドゥイア(中身がペースト状の辛いサラミ)を加えているので、肉と魚介の旨味が合わさって増幅される上にとろりとした脂や辛味が加わる。スパイスのフェンネルシードはシチリアなどでもよく使うものだが、エキゾチックなクミンシードの香りも効かせてあるのは今のイタリアで流行中のアクセントだ。
俗に手長海老とも呼ばれるように透明感のある赤い殻と細長い鋏をもつアカザエビは、イセエビと並ぶ高級食材である。それが2匹で3,800円と破格で食べられるのは、この店独自の仕入れルートがあるからだ。アカザエビは季節によって産地を替えているが、真鶴産は2009年1月頃まで提供予定なので、早めに食べておきたい。
店名の「エノテカ」とはイタリア語でワイン専門店というような意味がある。イタリアのワインばかり500種類という驚異的なワインリストを保持している「エノテカ・ドォーロ」は、ワインの値段がリーズナブルなことでも知られている。ワインはよく分からなくても「アカザエビに合うワインを……」などと相談すれば、待ってましたとばかりに手頃なおすすめ銘柄をいくつか挙げてくれる。
実は、この店に彼女を連れて行くのにはリスクも伴う。店長とシェフをはじめとするスタッフのイケメン度数の高さで知られるこの店である。「またアカザエビを食べに連れて行って」と言った彼女が、あなたの向こうのスタッフを見つめていたとしても、あなたは「目の保養、だよね?」と寛大なところを見せるべきなのだ。
壁面に並べられたイタリアを代表するワインの数々。ワイン通垂涎の銘酒も含まれているが、すべて空瓶。供されるワインはセラーで完璧な状態に保管されている
バーニャ・カウダ1,750円 イタリアと国内各地の契約農家から送られたばかりの野菜は、驚くばかりの風味がある。よく冷えた野菜を熱いアンチョビソースに浸して、ワインと合わせる

- エノテカ・ドォーロ
- 所在地:東京都千代田区平河町1-9-3 名倉ビル1F
- アクセス:半蔵門線半蔵門駅1番出口より徒歩約1分
- 地図:Yahoo!地図
- ひとり当たり平均予算:約9000円
- TEL:03-3221-8222
- 営業時間:ランチ11:30〜14:30、ディナー: 17:00〜22:30(月〜金)、17:00〜22:00(土)
- 定休日:日祝
- URL:公式ホームページはこちら

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