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Vol.16 昼と夜、二つの顔を持つ創作うどん店 |
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日々変化を遂げる都市、東京。そんな中にあって常に大人の男達をひきつけ、愛されつづける街がある。その街の味を紹介しよう。12月の街は、浅草。 |
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うどん研究家として講師をはじめ、書籍などの様々なメディアへ情報提供など活動中。 |
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 | | 一滴八銭屋は2階 |
恵比寿という街は不思議な街だ。新しい街と古い街が同居する。毎月というか毎週変貌しているようにも見えるが、駅前に何年も営業しているような洋品屋や仕
立て屋などがありちょっとした下町風情も感じる街だ。ガーデンプレイスもできて10年ほどになるだろうか。蓮見は行かないような(いけないような)レスト
ランなども多い。駅の周辺部もエリアでずいぶんと雰囲気が違って面白い。
うどん激戦地
恵比寿は実はうどん店が多く集まっている。
JR恵比寿駅の中にはJRがはじめて導入したさぬきうどん店がある。通称めりけんやと呼んでいるが正式には『さぬきうどん職人』。東口駅前の『でです
け』。京うどんの『ひしや』。移転して新店舗になった京風手打ちうどん『藤井』(オールアバウトの本社隣)。今年開店した『三升』。恵比寿と広尾の境にあ
る『丸亀製麺所』。そして駅を取り巻くように3店の『富士そば』もある。それに有名ラーメン店が多数存在する麺激戦地なのである。
今回紹介する一滴八銭屋 恵比寿店は2002年12月オープンの創作うどんのお店。
一滴八銭屋は1999年の年初に西新宿にてオープンした。昼はうどん店、夜はうどんで締める居酒屋として開店当初より人気店となる。
店主の大藪さんは愛媛県出身。建築関係の仕事からの転身。兄弟3人で始めたお店だ。実家もうどん屋とのことで実家と香川のうどん店での修行の末開店。まだ
讃岐うどんが東京でブレイクする前のどちらかといえば東京ではなかなか美味いうどんが食べられない、うどん不毛時代の開店である。
だからこそ美味しいうどんを食べさせたいとの意気込みは強かったという。
初めて挑む飲食店経営に『一滴のつゆにも八銭のお代をいただいている』という自戒を込めた店名だそうだ。笑い話的には「いちかばちか!」の説も有るらしい。
2002年12月に恵比寿店オープン。恵比寿南交差点を左斜めに入った立地で、駅から数分でたどり着ける。
新宿店は2階がオープンキッチンのつくりでカウンターとテーブル席。3階が座敷のテーブル席。近隣のサラリーマンの憩いの店として昼、夜ともに人気がある。
恵比寿店ではビルの2階という形で客席は3つのブロックに別れている。オープンキッチンのカウンターとテーブル席。農家の庭をイメージしたような大テーブ
ルの席、なんとなく仕切られた様な個室的な奥の間。賑やかな食事も少し落ち着いた食事の空間も提供できる。新宿店と比べるとゆったりとしたゆとり空間がう
れしい。
うどんは新宿店で打たれて恵比寿に運ぶ。このうどんがなかなか良い。太目の剛麺風に見えるが表面は滑らかで押し返しも伸びもある。開店当時は少し固めだったようだが自分たちが美味しいと思うようなうどんを出し続けた結果現在のうどんにたどり着いたようだ。
香川から小麦粉や醤油を取り寄せる。それでも讃岐うどんを名乗らないのはメニューへのこだわりだろうか。しかしベースとなっている技術や愛情は間違いなく讃岐、四国のうどん文化だ。
人気の創作うどんメニュー
ひとくちに創作うどんといってもなんとなく分かるような、分からないような・・・次の名前からどんなうどんを想像するだろうか。ちょっと説明してお客さんとの会話のきっかけにという人懐こさのある大藪さんの人柄のあらわれである。
 | | びんたぶっかけうどん870円 |
●びんたうどん、ひっぱたかれて痛そうな名前だが、びんたはマグロのほほ肉のこと。一尾から2片しか取れない貴重な部位だ。このびんたを一晩たれに漬け込
んで竜田揚げにする。この竜田揚げが載ったうどんになる。びんたは癖も無く柔らかく旨みが口に広がる。奇をてらったメニューではなく、よく研究吟味された
バランスの良い食感はうどんと喧嘩しない魅力がある。今年の秋の限定メニューとなっている。びんたぶっかけうどん(冷)870円とびんたうどん(温)
850円がある。ぶっかけうどんはぷりんとしたうどんの食感がうれしい。
 | | 白肉うどんは味噌仕立て |
●白肉うどん830円 もう一品黒肉うどん830円というメニューがある。黒肉はすき焼き風の濃い黒い汁。反対の白も有ってよいだろうと考案されたメ
ニュー。白味噌仕立ての汁で豚肉が煮込まれてうどんも煮込んで供される。煮込むことで渾然一体となってうどんとだしと肉がなじむ。しっかりと味の載ったう
どんなる。太目のうどんは煮込まれてもしっかりとコシを持つ。白味噌というと香川の雑煮は白味噌に餡入り丸餅。そんなイメージもこのうどんにはあるかも。
 | | 舞茸かき揚げうどん850円 |
●季節のうどん
この秋はびんたうどんの他にもう一つ舞茸かき揚げうどん850円もメニューに加わる。舞茸と野菜のかき揚げはさくっと揚がっていてうどんに良く合う。昆布と鰹節ベースの淡色のかけだしに良くなじむ。舞茸かき揚げぶっかけうどん(冷)870円もあり。
●釜揚げ元気玉650円 これは釜玉うどん。なんとなく元気が出そうなスタミナうどんか。
●居酒屋モード
四国の名物おでん、梅錦をはじめとする四国の地酒が揃う。人気の焼酎も充実。料理は完全手作りメニューが並ぶ。ほっとするような温かさが料理からも伝わ
る。自分たちが行きたい店にしたいという店主の心意気が料理にも映える。2500円からの宴会コースもある。4名から20名まで予約可。
 | | 落ち着いた店内 |
【一滴八銭屋恵比寿店DATA】
150-0022
東京都渋谷区恵比寿南2-1-1 2F
電話:03-5723-8868
FAX: 03-5723-8841
営業時間
11:30-14:30
18:00-23:00
金曜日18:00-25:00
定休日:なし
【一滴八銭屋新宿本店DATA】
160-0023
東京都新宿区西新宿1-15-9 石井ビル2F・3F
電話:03-3342-8889
FAX :03-3342-8932
営業時間:
11:00〜14:30
17:30〜23:00(日曜日〜22:00)
定休日:なし
一滴八銭屋のサイト
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