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Vol.6 洗うほどに美しい本藍染Tシャツ

身にまとう物はその人の歴史を語る。知識、経験…、そんな人生の積み重ねが物という形となって透けてみえてくるのだ。さらなる経験を摘ませてくれる大人の男のためのアイテムを紹介。
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Tシャツガイド:久米 信行
プロフィール






■究極の本藍染Tシャツが欲しい!





長らく、本藍染の、それもシンプルな無地のTシャツを欲しいと思っており、ようやく念願が叶いました。阿波の無形文化財藍師と、京都の藍染職人のコラボで作られた洗うほどに美しい!こんなTシャツです!





ずっと探していたんです。





名人が育てた最良の国産天然すくも藍と、職人が建てた天然灰汁を使い、シルクの肌触りを持つ最良の素材を使った国産Tシャツに、昔ながらの天然発酵建の技法で職人が染め上げた、言わば一生もののTシャツ!





しかし、藍染のTシャツは数あれど、多くは....





インド藍、人造藍を使ったものだったり、


中国製や、米国製のゴワゴワしたTシャツを使っています。





もちろん誰が作ったのか、その人の顔も名前もわかりません。





また、いかにも藍染風の大きな柄がついているものが多く、


ずっと飽きずに着られる着回せるものが見つかりませんでした。









■藍染め職人 浅井 直幸氏の本物探しの旅!





そんな時、ある日、一人の藍染職人と縁が出来て、その作品に触れました。


京都で、着物などの藍染め、ロウケツ染め工房の暖簾を守る、浅井 直幸さんです。





「1966年京都市生まれ」とお若いのですが、「京都の伝統工芸の引染めに従事して23年」ということですので、15歳の時から、技術の承継者として染めの道を歩んでいることになります。





昨今、着物業界でも、輸入攻勢で価格破壊が進み、本当の本物しか残れないと、最高の素材を探し歩いたそうです。








■阿波藍を守る藍師 外山 良治氏との出会い!





そこで、浅井さんは、藍の故郷、阿波の徳島に出向いて、一人の藍師と出会うのです。





その人こそ、国選定阿波無形文化財認定藍師の外山 良治さんでした。





阿波藍は、かつては日本有数の藍の産地として知られましたが、化学染料の発達やインド藍の輸入で、戦後衰退の一途をたどりました。しかし、地元の藍師達は技術を継承し、昭和53年には国の重要民俗文化財として指定されました。





外山さんは、この阿波藍を守る普製造者として活躍されています。その外山さんが自ら作った「すくも藍」と、浅井さんご自身が建てた「天然灰汁」こそが、本物の藍染めには必要なのでした。





■最高の藍とTシャツ。職人の技と心意気!





浅井さんは、一点、数十万円もするような着物を染めるのがご本業です。しかし、身近なTシャツで、究極の藍染めをしてみたいと考えるようになりました。




そこで、様々なTシャツを探し求め、試し染めを繰り返されました。昨今流行の太番手のTシャツではなく、国産紡績技術の粋、30番手コーマ糸で作られた、
繊細な国産Tシャツを選びました。著名デザイナーが選び、プリントなどを施して、1万円近い価格で売られる逸品の素材です。





さらに、縫い糸にまで、藍が染まるように、通常の合繊糸ではなく、綿糸で縫うようにメーカーに特注されました。






そこまでこだわって作られた「藍の里」オリジナルTシャツは、すべて一点もの。無地で1万2千円、蝋割れ、蝋纈、絞りの技法での模様入りのものでは、1万8千円もします。





しかし、その通常の藍染めTシャツにはない、しなやかな肌触りと、堅牢さの微妙なバランスは、手に取り、何度か洗ってはじめて実感していただけるでしょう。そして洗うほどに色が冴えて美しくなっていくのを楽しみましょう。








藍の里(京都)


http://www.geocities.jp/ai_nosato/












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