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Vol.60 蛍飛び交う、文人が愛した温泉宿 忙しい日常の合間をぬって出かけたい、知る人ぞ知る隠れ宿を厳選。たった独りで英気を養うにも、大事な人を誘って、一夜の逃避行をするのにも…。 |
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文章 : 本多 美也子(All About「癒しの旅」旧ガイド)
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 ホタルが放つ不規則な光には、1/f ゆらぎという 、 人を癒す効果があるといわれています。 川のせせらぎの音、音楽、木々が風に揺れる音など、なぜか心が落ち着く音や色彩、空間がありますよね。 それが1/f ゆらぎと呼ばれるものです。
ホタルのまたたく光には、クラッシック音楽とよく似た周波数があり、 人をリラックスさせ、安らかな心地よい気分にさせてくれるのだそうです。
夏の到来とともに、疲れが溜まりがちのこの時期。 ホタルの光に癒される旅に出かけてみてはいかがですか。
 伊豆・湯が島へホタル散策 ホタルの見られる期は短く、5月下旬から6月末あたりまで。(例外的に長期間見られるスポットもあり。信州ガイドのコチラの記事をご覧ください) きれいな清流の水辺にしか住まないため、ホタル狩りができる地域も限られています。
最近ではほとんど自然のホタルは見られなくなりましたが、今回は首都圏からも近い、ガイドおすすめの「ホタルの里」をご紹介します。
そこは【伊豆・湯ヶ島】
湯ヶ島温泉は、川端康成の『伊豆の踊子』、井上靖の『しろばんば』などの舞台となり、文人ゆかりの地として知られる、中伊豆・天城山麓の静かな温泉地です。 川の清流、うっそうとした緑の中、木造の温泉宿が建ち並び、独特の風情を醸し出しています。
近くにはマイナスイオンが体を浄化してくれる浄蓮の滝や、『伊豆の踊子』や松本清張の『天城越え』の舞台としても名高い、国の重要文化財の旧天城トンネル など、見所もたくさん。
賑やかな東伊豆とは違い、グッと大人の雰囲気の温泉地です。
この湯ヶ島温泉が、伊豆半島の中でも有数のホタルの群生地なのです。
大正時代のレトロな雰囲気を残す温泉街の一角、 散策道「湯道」沿い、本谷川と猫越川が合流する三角地帯にある木造の橋、「女橋」「男橋」からは、6月ともなれば、約1万匹ものゲンジボタルの乱舞が見られます。
ガイド本多もこのホタルの競演を 目のあたりにしたのですが、 最初はホタルが光るたびに歓声をあげていたのが、 やがて、闇にゆらゆらと揺れる光と、 幻想的な雰囲気にうっとり。 ホタルの淡い光を見ていると、 疲れがいつの間にかふうっとほぐれて、 身も心も軽くなる心地がしました。
2005年6月1日〜19日までは、抹茶サービスや演奏会などイベント盛りだくさんの天城ほたる祭り も開催されるので、カレンダーのチェックをお忘れなく。
そして、湯ヶ島はホタルを愛でるだけでなく、疲労回復にいい伊豆でも指折りの温泉地。
次ページでは、湯ヶ島のとっておきの温泉宿を紹介します。
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