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Vol.22 [非表示(斉藤)]浅草で味わう魅惑のフランス料理 |
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日々変化を遂げる都市、東京。そんな中にあって常に大人の男達をひきつけ、愛されつづける街がある。その街の味を紹介しよう。12月の街は、浅草。 |
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個性ある東京の街それぞれにスポットを当て、グルメ系ガイドを中心に食の面からその街の魅力を探っていこうという「東京風景、街角の味」。今月私たちが訪れる街は「浅草」。
浅草の今この間、何度も浅草を訪れている。
大阪で暮らしていたとき、もし東京で生活をするなら必ず行くべきレストラン10傑みたいなものを決めていた(若いなあ)。もう20年以上も前の話である。 クイーンアリス、ひらまつ亭、アルポルト、並木藪蕎麦、弁天山美家古、バーラジオ、EST!、神谷バー・・・、ちょうど10店ではなかったかもしれないし、実際の店名も彼方の記憶を手繰り寄せたわけだが、それにしても浅草の店が3軒も入っている。で、実際に17年前上京した当初は、高円寺に住みつつ頻繁に浅草へと通った。
当時の浅草は、古くて、ちょっと恐くて、でも下町らしい「地」の東京が溢れていて・・・。よそいきのトウキョウになかなか馴染めなかった大阪人にとって、落ち着ける心地よい場所だった。東京vs.大阪のように極端にキャラの違う街でも、下町は意外と同じ顔をしているんだなあとしみじみ感じた思い出がある。
ところが今回通い始めて数日、浅草の今に強く感じたのは、観光産業のみで成り立つ近代都市へと変貌し、下町風情は、真剣に探さないと見つからないぐらい貴重となってしまったこと(反対によそいきは、どの都市でも没個性でみんな同じになっている)。飲食店も、観光客の取り込み作業に終始するばかりで、常連やリピーターを育てるホスピタリティを見つけるにも一苦労なのだ。
浅草の象徴 そんな浅草だが、今でも変わらず浅草寺へと続く参道へは、この大きな提灯に迎えられる。 実はこの提灯、下の部分をよく見ると「松下電器」と表記してあるのはご存知だろうか。そう、浅草のいや東京の象徴である雷門の提灯は、これまたベタベタの大阪というか、大阪を代表する世界のエレクトロニクスメーカー松下電器産業の寄贈による。
これは、創業者である松下幸之助が、なにわの会社でも、なんとか東京の人の役に立とう、気に入っていただこうとの考えで、一番東京らしい浅草の雷門に提灯をプレゼントし続けているとのこと。なんとも大阪人にとっては、胸の張れるうれしい話ではある。
そんな雷門をくぐり、正面に大きく見える浅草寺の裏あたりが今回の舞台。フランス料理店「オマージュ」だ。浅草でフレンチ?と思われる方も多かろう。この間何度も浅草を訪れる中で候補が何店も頭の中を駆け巡り、どこを紹介しようかと、嬉しい悲鳴ならぬ「嬉しい迷い」が続いた。王道のうなぎ、すき焼き、寿司を選ぶ手もあるし、洋食にも注目すべき良店が存在する。でも、バックナンバーとして長くコンテンツが残るウェブマガジンでの連載であり、冒頭でも書いたように多くの浅草「らしい」老舗店が観光名所となっている中(もちろん、モツ焼き「正ちゃん」や天ぷら「天健」など、地元の方が愛する店もあることを特筆しておきたいが)、大人の食べ歩きがガイドするのは、やはりフランス料理に尽きるのではないかと結論付けた次第。
浅草でフレンチの悦楽 浅草寺の裏といっても広い。そして目的の場所へは浅草駅からかなりの距離(徒歩15分ぐらい)。ただこの界隈は、蕎麦で高名な「大黒屋」などもあり、食事に訪れるには落着いた大人のエリアで。ただし、浅草駅からの道のりを説明すると長くなるので、詳しい場所は次ページの地図を参照していただきたい。
と、地図を持っていても大きな看板やサインがあるわけではないので、結局「オマージュ」に電話をして聞く羽目になってしまった。まさに住宅街の一角、というより住宅に溶け込んだ平行線上に「オマージュ」はあった。回りと店とを隔てるのは大きなフランスの国旗のみかもしれない。
扉を開け、ドア一枚分ぐらいの細いアプローチを通って店内に入ると、右側が厨房、左はダイニングとなっている。奥にも半個室のスペースが設けられているようだ。入った瞬間から席に着くまで、どちらかというと女性らしい繊細な印象を受けたが、使わないテーブルには和を感じるアイテムが置かれていたり、スタッフも若い男性ばかり。
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