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Vol.18 あえて足を運ぶべき大人の京料理 |
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日々変化を遂げる都市、東京。そんな中にあって常に大人の男達をひきつけ、愛されつづける街がある。その街の味を紹介しよう。12月の街は、浅草。 |
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文章:伊藤 章良(All About「大人の食べ歩き」旧ガイド)
個性ある東京の街それぞれにスポットを当て、グルメ系ガイドを中心に食の面からその街の魅力を探っていこうという「東京風景、街角の味」。今月私たちが訪れる街は「四谷三丁目」。
不思議な偶然先月9月にForMの連載で訪れた恵比寿の記事中で、私が東京に出てきた際、オフィスを恵比寿にしたいと思ったが結局かなわなかったことを書いた。そして非常に偶然なことに、最終的に事務所を借りて東京での生活をスタートさせたのは四ツ谷だった。
四ツ谷といえば、怪談話ぐらいしかピンとこなかった関西人の私にとって、どうしてここにオフィスを構えることになったのか。恵比寿にしたかったことはあんなに鮮明に覚えているのにもかかわらず、実は全く思い出せない。
ただ、四ツ谷から四谷三丁目にかけてのエリアは、どことなく個人的には大阪に近い印象がある。特に大阪の法善寺横丁をも思わせる(ちょっと大げさか!)荒木町界隈の石畳みは、大阪から来た当初もそして今も変わらぬ、私にとって大好きな「安息」の場所である。
十数年前当時はお金もなかったので、ランチタイムと居酒屋やバーしか行けなかったけど、ヨツサンと呼ばれるエリアの「舟町」「荒木町」界隈の店には軒並み顔を出したと思う。
そして現在。本当にここは東京か?と見まがう温泉旅館のような「肉の万世」、渋い焼鳥「酉友」、そしてバー「司」や北の国からの蛍ちゃん親族がやっておられたスナック「蛍」も今はない。
でも、大きな提灯が特徴の「ととや」、うなぎの「うな浜」、不思議な喫茶店「すずしん」等は健在。そして時が止まったようなバー「よつやこくている」も、にぎやかに時を刻んでいる。
 今の四谷三丁目久しぶりに訪れた四谷荒木町。第一印象は「人通りが少ないなあ・・・」。
頭の片隅にある記憶では、夜の時間帯ともなると人通りが多くイキイキとしていたはずが、今は路上に大きくはみ出した飲食店の看板が空しく感じるほど静かである。過去に同じく花街だった場所でも、第一回目に訪れた神楽坂は、たくさんの人が行き交いもっと賑わっていた。
なんとなく寂しさを覚えながら、今回ご紹介をする京料理「八平(やへい)」へと向かう。場所は東京メトロ丸の内線「四谷三丁
目」で下車し、新宿通りを四ッ谷方向に少し戻ってみずほ銀行の脇の道を左へ。と、突然風景がガラッと変わり、やくざ映画のロケセットのようなシーンが登
場。いわゆる荒木町界隈、車力門通り。ここを下って二筋目を右に。程なく左側に看板が見えてくる。
風情ある荒木町ながら、京料理としては少し格調に欠ける雑居ビル。しかも、隣りは餃子店、そして1階は「ドロップキック」という焼肉店の真っ赤な看板が・・・。そう、古い店が多いこの辺りで「八平」は新興で、オープンは3年ほど前という。風情ある土塀や植え込みが老舗感を放つ店舗も多い中、環境的には苦戦を強いられる状況である。
細い階段を上がると、引き戸ではなく普通のドアに暖簾がかかっている。かなり不自然だが、店の環境は充分ではないにしても「暖簾」にこだわった店主の心意気が見えて、少し胸をなでおろす。
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