そして、肝心の山元さんの居場所は……横を向いてあぐらがかけるよう幅60センチと余裕たっぷりにつくられたミニ座敷。山元さんは、毎日ここから愛しのジュリアを眺めて暮らしているというわけです。
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座敷(縁側)であぐらをかいて ジュリアを愛でるのが山元さんの日課 |
「ガレージ部分は、じつは一部天井が空いている坪庭になっていて、そこはいわば屋外なんですよ。だけどここをあえて閉じなかったのはよかったなと思ってます。やっぱり自然光の中で見るジュリアもいいし、クルマに一番大切なのは風通しですから」(山元さん)
もちろん引き込み式の建具は全面開放することができ、ジュリアのいるカースペースとリビング・ダイニングは瞬時にひとつの空間にすることが可能です。これがじつに気持ちがいい!
「クルマでいうならオープンカー、アルファでいえば『スパイダー』ってことですよ」
と山元さん。その満足度は高く、こうすればよかったという後悔はほぼ皆無とか。ガレージとリビングの境にある組み柱をジュリアに合わせてカラシ色に塗った建築家の心遣いにも、ダイニングテーブルを囲む座敷の下を収納にするアイデアにもおおいに満足しているそうです。
そういえば、この部屋の壁もすべて収納になっていますが、廣部さんによればここに使われているシナベニアも極力カラシ色に近いものに着色したとのことでした。
(左)階段部分からの見上げ。窓は少なくても採光は十分
(右)寝室からグレーチングを通してロフトを見る。タテの解放感
ちなみに2階は寝室+子ども部屋+浴室を配したプライベート空間。寝室と子ども部屋にはそれぞれ床にグレーチングを使ったロフトがあり、山元さんのちょっとしたDEN(書斎風の空間)も確保されています。
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寝室と子ども部屋の両方にロフトが…。 月が見えるトップライトもある |
この床をグレーチングにしたこととトップライトを付けたことで視線が上下に抜け、タテの解放感を生みだしたのも建築家ならではの発想といえるでしょう。ま
た、効率優先のユニットバスながら窓から坪庭の金明竹が見える浴室など、あちこちに生活の快適性や“ゆとり”もしっかり確保されています。
浴室、坪庭の緑を眺めながらの入浴ができる
しかしながら、どんな時間よりも優先させたいのは、やっぱりリビングでジュリアと向き合う時間。山元さんは言います。
「念じれば夢は叶うもんだなあって、思いますね。だけど一番大きかったのは、アル
ファロメオを通じて信じあえる廣部さんと出会ったことかな。テーマを共有できる腕
のたしかな建築家との出会いが、私の願いを叶えてくれたということです」
(左)屋上にあるテラスに立つ建築家の廣部さん (右)今でもアルファロメオ仲間の山元さんと廣部さん
■設 計:廣部剛司建築設計室
http://www.ne.jp/asahi/hirobe/architect/
■施 工:アベヒロ工務店
■構造設計:S.FORM 構造設計事務所
●建築面積:31.32m2
●延床面積:53.01+ロフト12.56m2
●敷地面積:53.92m2
●構 造:木造在来工法
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